銀行トラブルが増え、荷物が届かなくなる…人口減少がもたらす「想像以上に深刻な未来」
人口の未来はなぜ当たるのか
ベストセラー『未来の年表』における予測も当たっており、実際に2018年には75歳以上人口が65~74歳人口を上回り、2020年には女性人口の過半数が50歳以上となった。 なぜ人口を通じた未来予測は的中するのか。 〈実は、人口の未来は予測ではない。「過去」の出生状況の投影である。 この1年間に生まれた子供の数をカウントすれば、20年後の20歳、30年後の30歳の人数はほぼ確実に言い当てられる。〉(『未来の年表 業界大変化』より) 人口減少がもたらす未来はほぼ正確にわかる。 だが、『未来の年表 業界大変化』で著者の河合氏が「夏休みの宿題」のようなものであると表現するように、正面から対策が打たれていないままだ。 まずは、多くの人に直接関係する仕事や生活に何が起こるのか、『未来の年表 業界大変化』を読んで知ることから始めたい。 つづく「日本人はこのまま絶滅するのか…2030年に地方から百貨店や銀行が消える「衝撃の未来」」では、「ポツンと5軒家はやめるべき」「ショッピングモールの閉店ラッシュ」などこれから日本を襲う大変化を掘り下げて解説する。
現代新書編集部