南野拓実「リバプールの時は出場時間がなくて」 モナコで9G6A、来季欧州CL出場に導けた理由とは
サッカー日本代表は9日、26年北中米W杯アジア2次予選のシリア戦(11日、Eピース)に向けて、広島市内で冒頭部分を除いて非公開練習を行った。 MF南野拓実はフランス1部モナコで9得点6アシスト。リーグ2位で来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に貢献し、リーグが発表したファン選出のベストイレブンに選ばれ「年間を通して一番チームに貢献できたシーズンだった」とかみしめた。 出場機会が少なかったイングランド1部リバプールから移籍2年目で大きな存在感を示した。「リバプールの時はあまり出場時間がなくて、トップフィットの体ではなかった。90分を毎週続けて出る体ではなかった」と振り返る。 22年夏にモナコへ加入し「トレーニングはきつくて最初は大変だったけど、その上でプラスアルファで高重量で体のキレを増すためのトレーニング、長い距離のスプリントを何本もできるように。高強度ランも試合でいい数字が出るようにモナコのフィジカルコーチとやって、そういう数字は今季どの試合でもチームトップのハイスピードラン、高強度のランニングでいい数字が出ていた」と明かした。 「自分にとっての強み」と豪語する高強度ランへの手応えは大きい。「(時速)25~30キロのランニングのスピードで、(走行距離が)自分は800メートルくらい。1キロ超えたら相当すごい。グラフがあって、すごく高い数字を出している人は赤いけど、自分は常に赤い」とチームトップクラスの走力を誇る。 シリア戦は2列目のシャドーで先発が有力。持ち味の高強度ランについて「それが自分の仕事なので、自分の仕事をやるだけ」。2次予選突破がかかるシリアに対し「相手は必死にくる。死にもの狂いでくる相手に対してアジア杯で飲まれた部分もある。そこは自分たちにとって、ただの消化試合じゃなくてそういう意識を持って臨みたい」と力を込めた。
報知新聞社