「乳がん発見のきっかけは“友人のお土産”でした」大バズリ女優・赤間麻里子54歳、闘病体験を語る
とことん調べて考えて、自分で決めた結果と向き合う
――がん闘病の経験者として、伝えておきたいことなどはありますか? 「自分が得た信じられる情報をもって自分の病と向きあった方がいいと感じました。せめて医師と対等に話ができるくらい学んだほうがいい。そうしないと、抗がん剤の副作用なんかでも、すべて医師のせいにしてしまう。恐怖心を克服するためにも、これって大事なんです。すべて自分が決めたことだと思わないと、悪いことが起こった時に自分への言い訳がたたないんですよね」 ――赤間さんの言葉には、病気のことだけではない人生の教訓が含まれている気がします。 「そうですね。人生にも通じることだと思います。結婚相手や友達、仕事を選ぶ時にも同じことが言えるのではないでしょうか」
ひとつ、ひとつの作品を丁寧に積み上げ続けたい
――最後に俳優としての今後の目標を聞かせてもらえますか? 「私、目標の到達点ってないんですよね(笑)。これまで2~3ヶ月は仕事がないなんてことが当たり前だったから。普段はパートをして、俳優の仕事が入ったらお休みを頂いて、みたいな。だから、今のようにコンスタントにお仕事を頂けて、ひとつ、ひとつの作品を丁寧に積み上げ続けて行けることが、ベストだなと思っています」 ――2024年は朝ドラの『虎に翼』(NHK総合)や日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)など、様々な作品に引っ張りだこですもんね。 「1ヶ月以上のブランクが空いてしまうと、次の現場でものすごくに緊張してしまって、毎回振り出しに戻る感覚になっちゃうんですよ。だから今はちゃんと俳優としてステップアップしていける環境なので、これを維持していきたいですね」
家族ファーストで、家族も仕事も大切に進んでいく
――では、一人の女性としての目標は? 「私は家族ファーストな人間なので、家族が幸せになれるように尽力することですね。昔は『女優は人生において女優であることだけに徹しなければいない』と思っていました。でも、オードリーヘップバーンやメリルストリープのような世界を代表する女優だってしっかり家族を守って仕事をしている。私も夫と3人の子ども達のことを蔑ろにせず、家族も仕事も大切に進んでいきたいです」 ――ありがとうございました! <取材・文/もちづき千代子 撮影/山田耕司(扶桑社)> 【もちづき千代子】 フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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