“昼の高速バス”の素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない
やばいポイント4「立ち寄るSA」
最後の昼行高速バスのやばいポイントとして、途中に立ち寄るSAを挙げたい。 SAがやばいというと、一時期インターネット上でにぎわいをみせた 「客の置き去り」 のことかと勘違いされそうだがそうではない。乗務員の交代や休憩、あるいは旅客の休憩のためにSAやパーキングエリア(PA)に立ち寄る便もあるが、筆者はその立ち寄り先を期待してわざわざ昼行高速バスを選んでいるといっていい。 休憩するといっても10分か15分程度であり、がっつり食事をとったりするのは難しく、時間を誤ると本当にやばいことになる。せいぜい ・用を足す ・お土産を買う くらいが関の山かもしれないが、それでも立ち寄れたことに満足してしまうやばさがある。乗車時に立ち寄り先のアナウンスを聞いてどのようなところか楽しみにしたものの、こざっぱりとしたPAでガッカリしたこともある。この 「ガッカリも楽しめるような余裕」 が、昼行高速バスを極めるには必要なのかもしれない。
昼行高速バスの真価
これまで「コスパ・景色・設備・SA」について述べてきたが、いかがだっただろうか。 そもそも、旅行に行かなくても、高速バスターミナルに行くだけで、すでに旅行に行った気分になれるのだ。 昼行高速バスの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない。皆さんが感じる“やばさ”や、ぜひ乗るべきというような推しがあったら聞かせてほしい。
ネルソン三浦(フリーライター)