“昼の高速バス”の素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない
やばいポイント2「高い視点での景色」
高速バスのやばいポイントのふたつ目に景色を挙げたい。 高速バスは、 ・ハイデッカーの車両が使用されていて高い視点で景色が見える ・速すぎず遅すぎずの速度で景色が流れる のがやばい。都市部の雑踏を高い視点で見下ろしながら街に別れを告げて段々と郊外に抜けていく感覚は、高速バスでしか得がたいものがある。都市や郊外を抜けて山間部に入ると、四季折々の景色だけでなく、夕暮れ時など空と雲と光が織りなす光景が楽しめる。 景色を楽しむという理由で、羽田空港から新宿などの都心部へ向かう際は、リムジンバスの利用をおすすめしたい。空港リムジンは、距離こそ長くはないが立派な高速道路を走るバスだ。 筆者の場合は、景色を見るといっても、前寄りの席に座って 「首都高速の全面展望」 を楽しんでいる。視点の高さから優越感にひたれるのがいいし、そもそも座っているだけなので景色に集中できるのもいい。 このほか、車窓の景色とスマホの衛星利用測位システム(GPS)位置情報や地形図を照らし合わせながら妄想にふける、あるいは並走するトラックのキャビンを観察するのも、昼行高速バスのやばいポイントといえる。
やばいポイント3「車内設備」
三つめの高速バスのやばいポイントは設備だ。 シートのよさは、高速バスの推しポイントといえよう。事業者や便によって、昔ながらの4列シートということもあるかもしれないが、逆に設備のグレードが高い夜行バスの折り返し車両を昼行高速バスに使用している場合もある。 例えば、京都・大阪と広島を結んでいるグラン昼特急広島号は、 ・独立した3列シート ・余裕たっぷりのリクライニング ・レッグレスト と至れり尽くせりでやばい。片道4000円台から、ゆったりとした座席で過ごせてかつ景色を堪能できるなら、約5時間の所要時間であっても苦痛を感じるどころかウエルカムといっていい。また、長距離便の多くはトイレも備え付けられているので、万が一の場合も安心といえる。 昼行高速バスの設備は、事業者や路線あるいは便によって大きく異なるので、いろいろと乗り比べてみてもよいだろう。