定年退職時、いくらの「貯蓄」や「資産」があれば安心?世間の目標額はいくら?
定年退職を迎えたあと、収入がなくなるもしくは減ってしまうことから、老後への不安を抱いている方もいらっしゃるでしょう。退職時にいくらお金があれば安心と感じるかは、人によってさまざまです。 ▼年金が「月10万円」で老後が不安…持ち家で「貯金」と「退職金」があれば大丈夫? 生活費を試算 そこで今回は、定年退職時における経済事情を見てみましょう。さらに目標の資金を準備するために、今からできることをあわせてご紹介します。
定年退職後に不安を抱えている人の割合
定年退職後の生活に対して、漠然とした不安を抱いている方は多いでしょう。 株式会社ライボが運営するメディア「Job総研」では、「2022年定年退職に関する調査」を実施しています。この調査にて、定年退職後の生活に不安を感じている人は、75.6%いることが分かりました。さらに実際に抱いている不安としては、以下の回答が見られました。 1位:自分の年金で生活できるか(70.7%) 2位:年金が受け取れるか(58.5%) 3位:年金以外の資産(46.8%) 4位:健康面について(39.3%) 5位:定年後に仕事が見つかるか不安(26.5%) 上記の結果から、不安の多くはお金に関係していることが分かります。やはり定年退職後は、収入減や年金不足が懸念されるといえるでしょう。
定年退職時に予定している貯蓄額の平均は?
定年退職後は、お金に関する不安が大半を占めていましたが、いくらの貯蓄や資産があれば安心できるのでしょうか。 同調査にて、定年退職後の個人資産の目標額と予定額(現実的に形成できる金額)が発表されています。回答結果を表1にまとめました。 表1
※株式会社ライボ Job総研「2022年 定年退職に関する調査」を基に筆者作成 目標額と予定額を比べてみると、平均値で789万1000円、中央値で500万円の差が生じていることが判明しました。割合で見てみると、目標額と予定額ともに3000万円以上と回答した方が、最も多く見られました。 定年退職後の生活に不安が強い分、多くの方が計画的に資産を準備しようとしているのかもしれません。