ロッテ・唐川侑己「必要とされる場面で投げて一生懸命やることが大事」先発した3試合全てでQS達成
ロッテの唐川侑己は4試合・21イニングを投げ、2勝0敗、防御率0.86、先発した3試合全てでクオリティスタート(6回以上3自責点以内)を達成するなど安定した投球を見せる。 先発した8月10日のオリックス戦は6回・86球を投げ、4被安打、5奪三振、1失点で2勝目を挙げた。この日は「コントロールよく投げられたかなと思います」と、左打者のインコースのカットボールが冴え渡っていた。特に「球も強くて良い球だったなと思います」と、0-0の2回先頭の森友哉を1ボールから投じた2球目の見逃しを奪った145キロインコースカットボールが良かった。 4回以降は左打者のアウトコースにカットボールを投げ、3回り目となった1-1の6回先頭の大里昂生に2ストライクから145キロのインコースカットボールで空振り三振に仕留めるなど、再びインコースにカットボールを投げた。「いい感覚があったので、集中力を持ってできたのかなと思います」と振り返る。 同日のオリックス戦での右打者のカットボールについても「右のインコースにも効果的に使えたし、内、外に投げ分けができていたので、良かったかなと思います」と振り返った。その中でも、1-1の5回一死一塁でセデーニョを2ボール2ストライクから見逃し三振に仕留めた143キロインコースカットボールが良かった。本人も「配球が良かったので、その前(三振の2球前)のカーブも含めて。投げやすいというか、キャッチャーとコミュニケーションを取れている中で投げられたボールだったので、効果的に投げられたかなと思います」と納得のいくボールだった。 ◆ リリーフ登板 8月16日のソフトバンク戦では、「ちょっと難しくはありましたね」と今季初めてのリリーフ、そしてドーム球場での登板。 難しかった部分について唐川は「ゲームの入り方、いつ投げるというのはある程度言われていたんですけど、ゲームのタイミング、久しぶりってほどではないですけど、力みがあったかなと思います」と話した。それでも1イニング目となった0-4の5回は2番・今宮健太から始まる打順も危なげなく3人で、10球オールカットボールで打ち取った。 ただ、唐川本人はソフトバンク戦のカットボールは「あんまりコントロールも良くなかったですし、ボール先行になることもあった。いい感じではなかったですね」とあまり納得がいっていなかった。 素晴らしいボールもあった。0-4の6回先頭の近藤健介を1ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた145キロの浮き上がるインコースのカットボールだ。「そうっすね、あれは良かったかなと思います」と笑顔を見せた。 インコースのカットボールは「全部が悪くはなかったわけではないので、その中で良い球もありました。率がちょっと悪かっただけで、良い球もあったのでなんとかなったのかなと思います」と説明した。 8月10日のオリックス戦から中5日でのリリーフ登板となったが、そこに関しては「体的には不安なく入れたので、問題なかったなと思います」とのこと。この先、中6日での先発があったとしても、「僕はそのつもりで生きています」と問題なくできるとのことだ。 登板した4試合全てで安定した投球を見せる唐川。「チームに必要とされる場面で投げて一生懸命やることが大事かなと思います」。残り試合、チームのために腕を振っていく。 取材・文=岩下雄太
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