ソフトバンク小久保監督 悪夢4連敗…厳しい表情でファンに一礼 山川はネクストで終戦、柳田の目は赤く…
◇SMBC日本シリーズ2024第6戦 ソフトバンク2―11DeNA(2024年11月3日 横浜) 【写真】2回、筒香に本塁打を浴び、先制を許した小久保監督(左) ソフトバンクが崖っ縁で迎えた「SMBC日本シリーズ2024」第6戦で大敗。2位・日本ハムに13.5ゲーム差をつけ独走で4年ぶりにリーグ制覇を果たしたパ王者が、セ・リーグ3位のDeNAに連勝からまさかの4連敗で終戦となった。 満を持してエース有原を投入した第6戦。2回に筒香に先制弾を許すと、本拠・ハマスタの大歓声に背中を押されたDeNA打線が火を噴いた。この回、桑原に日本シリーズ初となる5試合連続打点を許すなど3点を失い、柳田の2ランで2点差に迫った5回には3番手・スチュワートと4番手・岩井がDeNA打線に打者一巡の猛攻を許し、まさかの7失点。点差は絶望的な9点差となった。 敵地で連勝発進と最高の滑り出しを見せた日本シリーズも、第3戦から本拠で今季初となる同一カード3連敗。一度狂った歯車は、連勝したハマスタに舞台を移しても戻ることはなく、1―4、0―5、0―7、2―11と投壊に加えて打線も沈黙したまま悪夢の4連敗で2024年シーズンを終えることになった。 05年のソフトバンク球団買収以降、8度目にして初の日本シリーズ敗退。1998年以来26年ぶり3度目の日本一の歓喜に沸くハマスタのベンチで、小久保裕紀監督(53)は硬い表情でDeNAナインを見つめた後にベンチを後にした。甲斐は腕を組み悔しそうな表情を浮かべながらDeNAナインを見つめ動かず。ネクストバッターズサークルで終戦を迎えた山川は、球場に一礼して足早にベンチ裏へ引き揚げた。その後、ベンチに戻ってきた小久保監督は、全ナインとともにハマスタのグラウンド中央に整列し厳しい表情で帽子を取ってスタンドに一礼。選手会長の周東も深々と一礼。最後の打者となった柳田の目は、赤く染まっているように見えた。