自民・富山1区支部長、当面不在に 田畑氏の無断党員登録問題を受け
自民党・田畑裕明衆院議員(富山1区)の無断党員登録問題を受け、党富山県連は12日、県連側が申請するまで次期衆院選の公認候補となる同選挙区支部長を選任しないよう党本部に要請したと発表した。県連の常任顧問の職も解任したという。 【写真】自民党の田畑裕明衆院議員の処遇について説明する宮本光明・党富山県連幹事長=2024年12月12日、県議会議事堂、朝倉義統撮影 この日の県連常任総務会で決め、党本部も受け入れたという。県連の宮本光明幹事長は記者会見し、「不適切な党員登録は、党組織として大きな問題。(本人の説明が)党員、有権者に十分な理解をいただいたとはいえない」と述べた。 また「県連や市連の役員会で離党を求める声も大きくあったが、県連は国会議員を処分できない。今回は離党の上申や辞任を勧告するのと同等の大変重い対応を取った」と話した。同支部長の選任については、田畑氏の今後の説明なども踏まえて検討するという。 党富山市連支部長の中川忠昭県議は取材に対し、「真摯(しんし)に受け止めて反省し、信頼回復に向けて対応を考えてほしい」と述べた。 田畑氏は11月29日の会見で、事務所管理の党員701人のうち262人について不適切な登録が判明したと説明。党費は自身の親族や父親が肩代わりしていたと述べ、企業献金を充てたとする一部報道や自身の関与は否定していた。(朝倉義統)
朝日新聞社