衆院選あす公示 京都3区は“野党共闘”ならず… 当選8回の立憲・泉健太氏に与野党新人4人が挑む
あす15日、公示される衆議院選挙の注目選挙区、京都3区には立憲民主党の泉健太前代表など5人が出馬を予定していて、新人4人が当選8回の泉氏に挑む構図となっています。
立憲民主党の泉健太(いずみ・けんた)氏は当選8回。2021年からの3年間、党の代表も務めました。 再選を目指した先月の代表選では、決選投票に進めぬまま完敗。久しぶりの地元で、いちから。 (泉氏)「自分のもとで総選挙を迎えたかったし、自分が任命した総支部長(立候補予定者)もたくさんいるので、その皆さんを国会に受からせるところまでやりきりたかったというのは正直ありますね」 この日は、選挙期間に流れる政見放送の撮影に臨みました。約1時間に及んだ撮影、自己採点は… (泉氏)「100点です。全力投球ですからね。けしからん自民党の政治を変える。政権交代こそが最大の政治改革」
政権与党の自民党も京都では苦しんできました。 議席の奪還を狙う27歳の新人、森干晟(もり・かんせい)氏は、かつて泉氏と仕事で接点があったといいます。 (森氏)「もちろん強い相手ではあるんですけれども、小選挙区でしっかりと勝利を勝ち取れるように頑張っていきたいと思いますし、相手候補は本当にきめ細かく、地域に根ざした活動をされている方ですので、良い点についてはしっかりと真似をさせていただいて、自分も取り入れていく」 “裏金問題”に揺れる自民党。こびりついたマイナスイメージを振り払おうと「クリーンな政治の実現」を訴えます。 (森氏)「政治不信が広まっている中での政治改革、党内改革かと思いますので、若い目線だからこそ、見える目線でこれまでの政治をしっかりと見直して、間違っていることに関しては、改善をしていくという姿勢で声を大にして、党内でも政治の世界でも発信していきたい」
京都の小選挙区で、いまだ議席を獲得したことがない日本維新の会が擁立するのは、公認会計士の木村元紀(きむら・もとき)氏です。 泉氏が代表ではなくなった今、選挙区での活動量が増えることにこんな本音も。 (木村氏)「(泉氏が)代表の時は、どうしても活動するときにSPさんがついてきたりとかされていたので、ある意味動きづらかったんだろうなと思うんですよ。私からしたら正直どっちが戦いやすかったのかはわからないです。有権者に必要な政策というのをまっすぐに訴えていくということに尽きる」
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