Z世代がビットコインを受け入れるべき理由:同世代の若者への公開書簡
アメリカのZ世代を待ち受ける未来
アメリカのZ世代は、これを外国の問題だと思うかもしれない。しかし、アメリカ経済は不安定な状態にある。借金は34兆ドルに膨れ上がり、議会が予算を均衡させることはなさそうで、アメリカ人は前例のないレベルの個人負債を抱えている。 それだけでも十分に心配なのに、2023年には、アメリカ史上最大規模の銀行破綻4件のうち3件が発生。連邦準備制度理事会(FRB)が金利をいじっても、コロナ後の経済は安定しない。これを出発点として、Z世代はどのように「アメリカン・ドリーム」を実現するのだろうか? アメリカは75年間、世界の基軸通貨として、オールマイティなドルを発行することで恩恵を受け、アメリカ人はマネーサプライの過剰膨張による最悪の影響からほぼ免れてきた。 しかしZ世代は、多くの専門家がアメリカの優位性が失われつつあると考える時期に成人し、ドルの価値下落の影響をまともに受けることになる。上の世代のリーダーたちがドルの価値とアメリカ人の貯蓄を破壊したら、Z世代はどうなるのだろうか? ビットコインは、私たちを暗い未来から救ってくれる数少ない解決策のひとつかもしれない。
ビットコインと自由
Z世代は、ビットコインを価値の保存手段としてだけでなく、それが提供する自由のためにも受け入れるべきだ。国民が言論の自由、宗教の自由、自衛権、選挙権、推定無罪の原則を享受できるため、私たちはアメリカを「自由の国」と考えている。 しかし、将来のための貯蓄ができなければ、これらの自由は何の役に立つというのだろう? カサレス氏の家族にとってのペソのように、使ってしまうよりも早く通貨の価値が下落したら、そもそも自由があると言えるのだろうか? どの国でも、人々が住宅、食料、衣料、教育のためにお金を貯められる経済が必要だ。経済的な安定がなければ、混乱が生じ、自由は失われる。 Z世代は最も共感的な世代であり、平等と社会正義に最も関心のある世代だ。ビットコインは銀行システムとは異なり、すべての人に平等なアクセスを提供する。銀行口座とは異なり、あなたのビットコインは、あなたの意見が政府の意見と衝突するかもしれないという理由だけで凍結されることはない。 40年にわたる稚拙な金融政策のツケが私たちに回ってくる可能性を考えると、ビットコインはZ世代にとって希望の光であり、ほとんど信用を獲得できていない政府に対する信頼の問題を解決してくれる。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:Joshua Hoehne/UnSplash|原文:Why Zoomers Should Embrace Bitcoin: An Open Letter to Gen Z
CoinDesk Japan 編集部