37歳で死去「道長の甥」伊周が遺した“最期の言葉” 道長はライバルである伊周をどう思っていた?
しかし、伊周の子・道雅もまた粗暴な言動により「荒三位」(道雅は従三位まで昇る)と呼ばれたことを考えたら、父の遺命に背いたと言えるでしょう。それとも、道雅には父・伊周に似たところがあるので、「さすが我が息子」と伊周はあの世からほめたのでしょうか。 (主要参考・引用文献一覧) ・清水好子『紫式部』(岩波書店、1973) ・今井源衛『紫式部』(吉川弘文館、1985) ・繁田信一『安倍晴明』(吉川弘文館、2006)
・朧谷寿『藤原道長』(ミネルヴァ書房、2007) ・繁田信一『殴り合う貴族たち』(KADOKAWA、2008) ・紫式部著、山本淳子翻訳『紫式部日記』(角川学芸出版、2010) ・倉本一宏『紫式部と藤原道長』(講談社、2023)
濱田 浩一郎 :歴史学者、作家、評論家