【新潟記念予想】牡馬が圧倒的な良績を残す! 苦戦傾向の牝馬に求められる好走条件とは
今週の日曜日は、新潟競馬場で新潟記念(GIII・芝2000m)が行われます。 過去10年の新潟記念では牡馬やセン馬が10勝2着10回3着9回と圧倒しており、牝馬は3着1回と苦戦を強いられています。牝馬で馬券に絡んだのは21年のクラヴェルのみで、昨年はサリエラが1番人気で7着と大きく人気を裏切っています。 【写真】ライトバックのこれまでの軌跡 過去10年の新潟記念の出走頭数を見ると、牡馬やセン馬の153頭に対し牝馬は僅か16頭となっていますので牝馬劣勢も致し方ない面はあります。しかし、牡馬、セン馬の複勝率19.0%に対し牝馬は6.3%と半分以下になっていますしので、この数字を見ると牝馬に高い評価は与えにくい印象です。 今年の新潟記念は12頭が出走を予定しており、その内の半数が牝馬となっています。しかし、この10年の新潟記念での傾向を見ると、牝馬は劣勢である点を踏まえて予想を組み立てたいところです。 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。 【条件】 前走上がり2位以下の牝馬 [0-0-0-13]複勝率0% 該当馬:アリスヴェリテ、エーデルブルーメ、ゴールドプリンセス、ファユエン、ライトバック (過去の該当馬:23年サリエラ1番人気7着) ※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。 上位人気が予想されるライトバックが該当しました。 先述したように過去10年の新潟記念で馬券に絡んだ牝馬は21年クラヴェルのみ。そのクラヴェルは前走で上がり最速を記録しており、強力な末脚を武器としていた馬でした。 過去10年の新潟記念は全て新潟外回りで開催されています。新潟外回りは直線が658.7mと長くなっていますので、速い上がりを使える事が好走の条件と言えます。牝馬が好走する条件として、前走で速い上がりが使えることを証明している必要があると言えそうです。 ライトバックの前走はオークス(GI)で3着と同世代の一線級相手に善戦しています。しかし、上がりは3位となっていますので過去の傾向からすると好走は期待しにくい印象です。 GIで好走しているように実力は確かな馬ではありますが、収得賞金は1600万円で実質3勝クラスの身での出走で格上挑戦となります。加えて、今回が初めての古馬混合戦となりますので、これまでのレースとは勝手が違います。 ここ10年の新潟記念では牝馬が劣勢で格上挑戦の身であること。さらには古馬と初めて対戦するなど、人気の割に不安要素を多く抱えている印象ですので、ここは思い切って本馬の評価を下げて考える方がより高い期待値を得られるかもしれません。 重賞レースの参考に、是非お役立てください。