“黄色っぽいサンダル”を履いて北の方角に逃走…犯人の行方は “通り魔”的に襲われた可能性も 北九州市中学生2人死傷事件
まもなく事件の発生から丸2日。 福岡・北九州市で中学生の男女2人を刺した男は、どこへ逃走したのか…。 【画像】福岡・北九州市で中学生2人を刺し逃走している男の特徴
「女性の方がうつぶせに倒れていて…」
14日の夜8時半前、北九州市小倉南区のマクドナルドで、中学3年の中島咲彩さん(15)と同級生の男子生徒が相次いで刺された事件。 中島さんは腹部を刺され失血により死亡、男子生徒も腰を刺され治療を受けている。 事件当時、店内にいた人は、「女性の方がうつぶせに倒れていて、ずっと『ゼーハー、ゼーハー』って息の音だけ聞こえるみたいな、そんな感じで」と話す。 事件を受け、2人が通う中学校は16日、臨時休校となった。 体育館では、保護者説明会に向けてイスを並べる作業が行われていた。 襲われた男子生徒は、男について「犯人はまったく知らない人」と話している。 捜査関係者によると、中島さんと男子生徒が何らかのトラブルを抱えていたとの情報は、現時点で確認できていないことが分かった。 警察は、2人が通り魔的に襲われた可能性もあるとみて調べている。
2人の中学校は臨時休校も…市内の小中学校は通常通り登校開始
男が逃走を続ける中、市内の小中学校では16日から通常通りの登校を開始した。 小学2年生の母親: 犯人が捕まってないので、やっぱり不安が大きいですね。 小学2年生の父親: 夫婦共働きなもので、1人でちょっと心配で、早く犯人が捕まってくれればと思います。 逃走した男は、40歳くらいで身長170cm、体型は中肉で、灰色の上着に黒のズボンを着用、そして新たに、黄色っぽいサンダルを履いていたとみられることが分かった。
黄色っぽいサンダルを履いた男はどこに…
電車、タクシー、あるいは徒歩、はたして黄色のサンダルの男は、どのような手段でどこに逃走したのだろうか。 店舗から出て、犯人は北側に逃げたとみられている。 事件のあった店舗は大通りに面していて、並びの店には防犯カメラが店内にもあった。 捜査関係者によると、男は現場から北の方角に逃走したという。 店の前には国道322号線が走り、さらにはモノレールのレール沿いに350メートルほど歩くと、北九州モノレールの徳力公団前駅がある。 駅の構内にも防犯カメラがあり、改札を出入りする人の姿をとらえている。 男がモノレールに乗って逃走したとすれば、約15分で小倉駅の市街地まで移動することが可能だ。 しかし、土曜日の犯行時間帯の時刻表を見ると、運行間隔は10分に1本ほど。 さらに駅にはタクシー乗り場の看板があるが、人は並んでおらず、タクシーも待機している車両はない。 地元住民は、「モノレールを待つ時間より歩いた方が早いんですよね。(大通りを)曲がっていろいろな団地とかあるでしょ。いろんなところに隠れられますよね」と語った。 国道から1本脇道を入ると団地や住宅が広がり、人目につくことなく逃走できた可能性がある。 さらに取材を続けると、捜査員が広い範囲で防犯カメラを探している様子が確認できた。 午後3時前には、取材班が現場から600メートルほど離れた建物の防犯カメラ映像を確認していたところへ捜査員がやってきた。 さらに警察は、現場から約1.5km離れた場所にも防犯カメラ映像の確認に訪れたという。 警察が防犯カメラを確認しに来た店は、「きのう(15日)の昼ごろに来られました。確認が最終的に取れなかったみたいなので、また時間を見たら来られるかもしれないという」と話した。 周辺住民が不安を募らせる中、今も逃走を続ける男。 警察は91人態勢で、その行方を追っている。 (「イット!」12月16日放送より)
イット!