広島竹原芸術祭2024 「記憶の地層」が開催。歴史的建造物で作品を展開
広島・竹原市で歴史的建造物を舞台とした芸術祭「広島竹原芸術祭2024」が開催される。会期は9月14日~10月6日。 瀬戸内海に面した広島県竹原市は、平安時代に京都下鴨神社の荘園として栄えた。江戸時代には製塩業が盛んになり「浜旦那」と呼ばれた商人たちが文化や芸術、学問を支えてきた。同市のシンボルともいえる町並み保存地区には、江戸から昭和初期までに建てられた歴史的建造物が残され、町の歴史を今日に伝えている。 広島竹原芸術祭は、これらの貴重な建造物とアートのコラボレーションを通じて非日常的空間を創出するアートイベント。4回目の開催となる今回は、テーマを「記憶の地層」として、家の歴史に向き合いながら、作品を通して様々な記憶を表出させるアーティストを集める。 会場となるのは市の重要文化財となっている旧森川家住宅、旧松阪家住宅、旧吉井家住宅のほか、初代竹原郵便局跡の旧上吉井家住宅と、広島県の史跡となっている頼惟清旧宅。 参加アーティストは安達響、岩崎貴宏、島村凜、竹村京、ちぇんしげ、百崎楓丘。キュレーターは東京藝術大学准教授の荒木夏実が務める。