【巨人】泉口友汰プロ初猛打「岸田さんもつないでくれたんで、何とかかえしたいなというだけです」
◆日本生命セ・パ交流戦 楽天5―4巨人(12日・楽天モバイル) 土壇場でルーキーの集中力は研ぎ澄まされていた。3点を追う9回2死一、二塁。泉口友汰内野手(25)が外角150キロの直球を振り抜いた打球は右中間を破り、2点適時二塁打となった。代打の秋広、8番・岸田が単打でつくった好機に「秋も代打で難しい中でヒットを打ってつないでくれましたし、岸田さんもつないでくれたんで、何とかかえしたいなというだけです」。楽天守護神・則本からの一打で、初の猛打賞を達成した。 プロ初本塁打を放った11日の楽天戦(楽天モバイル)から一夜明けても、勢いは止まらなかった。3回2死から内角151キロを右翼線へ運び、プロ初の三塁打をマーク。8回無死では外角132キロのチェンジアップを拾って左前と広角に打ち分けた。 指揮官との“朝活”でヒントを得た。デーゲームの8日・オリックス戦(東京D)で午前9時30分から早出特打を敢行。選手とともにバットを握った阿部監督から下半身の使い方を指導された。以降の4試合は計15打数6安打で打率4割と好調を維持しており「これが一時的なものになるか、自分のものにできるかってところだと思うので。これからが勝負」と気を引き締めた。 開幕から11打数無安打で2軍降格も経験したが、初の猛打賞で打率を2割1分3厘とし、初めて2割台に乗せた。「やっと2割に乗ったくらいなんで全然、貢献できていない。これからもう絶対に下がらないように、頑張りたいと思います」と誓った。(内田 拓希)
報知新聞社