佐藤綾乃、後半戦へ復調手応え「自分自身に集中していくことが大事」…全日本スピードスケート
◆スピードスケート◇全日本選手権最終日(15日、青森・YSアリーナ八戸) 女子1000メートルで佐藤綾乃(ANA)は1分16秒60で4位だった。その後に約3年ぶりに出場したマススタートは3位。今大会は13日の1500メートルが4位、14日の3000メートルが2位と4種目を滑り「いいところも悪いところも明確になった大会」と振り返った。 今季はここまで個人種目で苦しい結果が続いている。夏場に持久力に特化したメニューを多く入れたことで3000メートルの終盤に粘り強さが増した一方で、トップスピードを出し切れず、1500メートルや1000メートルでタイムが伸び悩んだ。ただ、シーズンを戦う中で修正に取り組み、復調の兆しも感じている。「昨季も後半の重要な大会に向けて、調子を取り戻すことができた。そういうところも自信にして、とにかく自分自身に集中していくことが大事」と足元を見据えた。 今月10日に28歳の誕生日を迎えた。18年平昌五輪や22年北京五輪シーズンと比べて体の変化も感じているというが、「(高木)美帆さんだったり、海外の選手でも年上でずっと強い選手がいる。スケートに年齢は関係ない。置いて行かれないように、必死にしがみついていきたい」と自身を鼓舞した。 団体追い抜きでは五輪2大会連続でメダルを獲得しているが、北京五輪シーズンは個人種目でもW杯で表彰台や上位を争った実績がある。「自己ベストに近いタイムを出しさえすれば、(世界でも)絶対に表彰台が見えてくる。そこに近付くために、今はやらなければいけないことをひたすらこなしていくだけ」と、決意を込めた。
報知新聞社