「いったん受け入れたら原発がなければやっていけない仕組み」原子力発電所の再稼働が地元経済にもたらす恩恵とは 東北電力・女川原発2号機 宮城・女川町
東北学院大学 菊地登志子名誉教授: 「一時的に潤うときは良い面なんでしょう。ただそれが持続しなければ女川の町の経済は波があって、原発が工事とかいろいろなことをやってくれないと波が上がらない」 また原発の立地地域への国の交付金は、町の小中学校や総合運動場など様々な施設の整備に加え、維持・運営にも活用されています。 東北学院大学 菊地登志子名誉教授: 「いったん受け入れたら、それ(原発)がなければやっていけないという仕組みが作られていく。それが問題。次の産業をどう育てるか、町をどうつくるか考えていかないと、原発がなくなったらどうしましょうでは間に合わない」 ■地元の人が「地域と東北電力は共同体」と話す理由 一方、女川の弁当店の鈴木代表は、原発とより良い形で共存する道を模索していきたい考えです。 すずきや 鈴木雅之代表: 「地域と東北電力は共同体。東北電力さんだけ儲かるというかメリットだけあってもダメだし、我々地域だけメリットあってもダメだし。お互いが共存共栄で進まざるを得ないだろう」 原発とともに歩んできた地域も流れに身を任せるだけではなく、町の将来の在り方を改めて考える時期に来ているのかもしれません。 女川原発2号機は、12月26日に営業運転を始める予定です。
東北放送