<南沙良>22歳の“正統派” 「光る君へ」“紫式部の娘”好演へとつながる、確かな足跡たどる
◇「ドラゴン桜」で民放連ドラ初出演 「鎌倉殿の13人」大姫役では…
そんな南さんが、より注目を集めるきっかけになったのが2021年4月期の連続ドラマ「日曜劇場『ドラゴン桜』」(TBS系)。民放連ドラ初出演で、「東大専科」の生徒・早瀬菜緒を演じた。菜緒は、今まで何かに本気で打ち込んだことがない、飽きっぽい性格の“イマドキ”女子で、プレッシャーを感じやすい一面もあり、劇中では周囲に対して感情のままに思いをぶつけるシーンが度々描かれた。
南さんはその都、度菜緒として、自分と周りの生徒との違いに焦りを覚えたり、揺れ動きやすい等身大の高校生の姿を“リアル”に表現。視聴者からも「等身大の女子高生を自然に演じててすごい」「いい意味で普通の子に見える」「うそっぽいところがないのがいい」と反響を呼んでいた。
活躍は2022年も続き、「女子高生に殺されたい」「沙良ちゃんの休日」「この子は邪悪」といった主演やヒロイン役を務めた映画が次々と公開。同年は「鎌倉殿の13人」で過酷な運命をたどった頼朝(大泉洋さん)の愛娘・大姫役に抜てきされ、大河デビューを果たす。
第24回「変わらぬ人」では、亡き源義高(冠者殿、市川染五郎さん)を慕い続けるも、そんないちずな思いとは裏腹に、自分の中から冠者殿の面影が日々薄れていくことを実感する大姫。一度は、帝の后になるため京へと向かう決意をするも、高貴な生まれのほかの姫たちとの“生存競争”に勝たなくてはいけないことを知り、戸惑いの中で病に倒れてしまうと、その体は生きることを拒み……。
あまりにも悲しい大姫の最期を南さんは体現し、見る者の涙を誘った。
◇賢子の聡明さがにじみ出るような瞳の輝きと笑顔を見せる
そして、“登竜門”的な人気CM「JR東日本 JR SKISKI」のイメージキャラクターや、2023年1月期の“月9”ドラマ「女神の教室~リーガル青春白書~」(フジテレビ系)などを経て、挑んだ今回の「光る君へ」の賢子役。