NXPセミコン株下落、売上高と利益見通しに失望感-自動車低迷響く
(ブルームバーグ): オランダの半導体メーカー、NXPセミコンダクターズの株価が4日の時間外取引で下落した。同社がこの日示した10-12月(第4四半期)の売上高と利益見通しが期待外れとなった。自動車業界の低迷が影響した。
発表資料によると、10-12月期売上高は30億-32億ドル(約4600億-4900億円)、一部項目を除いた1株利益は最大3.33ドルの見通し。ブルームバーグ集計データによると、アナリスト予想は売上高33億6000万ドル、1株利益3.62ドルだった。
カート・シーバーズ最高経営責任者(CEO)は発表資料で「10-12月期に関するわれわれの予測は、欧州と米州を中心に広範なマクロ経済の弱さを反映している」とし、「自ら管理できるものに集中し、不確実な需要環境にあって底堅い収益性と利益を確保できるようにする」と表明した。
自動車向け半導体メーカーは今年、在庫過剰と自社製品を搭載した電気自動車(EV)の需要低迷による影響を受けている。同業のSTマイクロエレクトロニクスは先週、2025年1-3月(第1四半期)までの売上高について悲観的な見通しを示した。また、テキサス・インスツルメンツ(TI)は10月、自動車用半導体はなお在庫過剰だと指摘した。
NXPの7-9月(第3四半期)売上高は5.4%減の32億5000万ドルで、市場予想32億6000万ドルをわずかに下回った。一部項目を除いた1株利益は3.45ドルで、これも予想の3.42ドルに届かなかった。
発表を受け、同社の株価は時間外取引で一時7.1%下落した。
原題:NXP Tumbles After Auto Industry Slump Weighs on Forecast (1)(抜粋)
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Christina Kyriasoglou