台風7号 北陸へは16日午後から17日朝に最接近 Uターンの交通機関の乱れに注意
ラニーニャ現象が発生する年は秋にかけて台風が多い傾向か
今年は8月上旬までは台風発生数は5個と、記録的に少なく推移していましたが、中旬になって6・7・8号と相次いで発生しています。このあとは、秋までにラニーニャ現象が発生し、太平洋熱帯域の西部で海面水温が上がる予想であることから、秋にかけて台風の発生数が増える可能性があります。 過去の傾向では、台風の月別発生数は8月がピークとなっていますが、ラニーニャ現象時は9月も相対的に台風の発生が多い傾向があります。さらに、今年のようにエルニーニョや平常の状態からラニーニャ現象へ変わる年は、7月までは台風発生数が少ないものの、8月以降急激に台風の発生が増え、秋にかけて台風発生数が相対的に多い状態が続く傾向が通常のラニーニャ年と比較しても顕著に出ています。 このため、今年は9月にかけて台風発生数が多くなり、秋の遅い時期まで台風シーズンが長引く可能性があります。台風への備えは長めに見積もって頂きたいと思います。
お盆のUターン直撃 首都圏方面への移動は交通情報に注意
北陸地方への台風7号の直接的な影響は小さいものの、首都圏方面には台風が非常に強い勢力で接近してくるため、暴風や大雨が予想されています。お盆のUターンの時期と重なっているため、交通機関への影響は北陸地方でも出る可能性が高くなっています。 首都圏ではすでに16日(金)や17日(土)の計画運休が決まった路線もあり、当日はさらに影響が広がる可能性があります。また、高速道路も通行止めとなる可能性があり、首都圏方面へ移動を予定されている方は最新の台風情報や交通情報などを確認し、迂回ルートの検討や移動日の変更をするようにしてください。なお、17日の日中には首都圏方面の天気が回復、18日(日)には北陸の山沿いでも天気が回復する見込みです。
日本気象協会 北陸支店 和田 玲央奈
