秋田県由利本荘市を流れる子吉川【堤防決壊】による氾濫発生 命を守る行動を
秋田県由利本荘市を流れる子吉川では、25日午後5時、10.3k(右岸)付近において堤防決壊による氾濫が発生しました。今後の大雨で被害地域が拡大する恐れがあります。直ちに命を守る行動をとってください。
子吉川で新たに氾濫発生
今日25日午後5時、秋田県由利本荘市を流れる子吉川10.3k(右岸)付近で氾濫が発生しました。 秋田県と気象台は5段階の警戒レベルのうち最も高いレベル5にあたる「氾濫発生情報」を新たに出して安全の確保を呼びかけています。 また、秋田県由利本荘市は午後5時10分、以下の地域に「緊急安全確保」を出しました。直ちに、市町村からの避難情報を確認するとともに、各自安全確保を図るなど、適切な防災行動をとってください。 本荘地域 荒町地区(56世帯/110人) , 本荘地域 石沢 鮎瀬新田地区(あゆせしんでんちく)(39世帯/113人) , 本荘地域 石沢 鮎瀬本田地区(あゆせほんでんちく)(47世帯/118人) , 由利地域 森子地区(43世帯/133人) , 由利地域全域の浸水想定区域(1066世帯/2852人)
避難時の注意点は
①できるだけ早く、川から離れましょう。その際、氾濫した水は、茶色く濁っているので、水路と道路の境や、ふたが開いているマンホールの穴が、確認できません。やむを得ず、氾濫した水の中を歩いて避難する時は、棒や傘などで、足下を確認しながら移動しましょう。 ②氾濫した水の流れは、勢いが強いので、あっという間に浸水してしまいます。水の深さが50センチくらい(大人の膝程度)だと、歩くのが困難になりますし、50センチ以上になると、車で避難した場合、車ごと流されてしまう危険性があります。状況が悪化する前に、早めの避難行動を心がけてください。 ③家の周辺が冠水してしまった場合は、外に出る方がかえって危険です。また、離れた避難所に行くことが困難な場合は、緊急避難として、近くにある、高い堅牢な建物にとどまることも、選択肢の一つです。 自治体からの避難情報や、災害情報、気象情報を確認し、安全確保を第一に考え、なるべくリスクを少なくする行動をとってください。
日本気象協会 東北支社 関口 元朝