オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク」は何がスゴイ!? 名品と呼ばれる理由を徹底解説!
● 石井 洋(いしい・ひろし)
『LEON』『Web LEON』編集長。1974年生まれ。エディターとして多方面で活躍した後、ミドルアッパー層に向けた男性ライフスタイル誌『LEON』に参画。2017年3月より同誌編集長に就任。現在はオフィシャルWEBサイト『Web LEON』編集長を兼任する。
まだまだ凄い! オーデマ ピゲのコレクションを紹介
19世紀より時計製造を続けて来たオーデマ ピゲは、ロイヤル オークの他にもコレクションを取り揃えています。ここで現行コレクションをおさらいしてみましょう。
“エクストリームスポーツウォッチ”として生まれた「ロイヤル オーク オフショア」
オーデマ ピゲは、1989年にまず“オフショア”との名称を商標登録し、新たなスポーツウォッチの開発に取り掛かりました。インスピレーションを得たのは、パワフルで豪華なパワーボートや自由で快楽的なビーチパーティ。 そして1993年、八角形のビス留めベゼルやタペストリー装飾のダイヤルといったロイヤル オークのデザインコードを受け継ぎながら、より大きく力強く、大胆に生まれ変わらせた“エクストリーム スポーツウォッチ”が誕生したのです。
革新的ムーブメントを搭載する「ロイヤル オーク コンセプト」
その名の通り、コンセプチュアルで革新的なムーブメントを披露することを目的に、2002年に誕生したコレクション。メゾン傘下のムーブメント会社オーデマ ピゲ ル・ロックル(旧オーデマ ピゲ ルノー・エ・パピ)が、開発を担当しています。 本モデルはクロノグラフとトゥールビヨン、そして裏蓋側に反響盤が備わるミニッツリピーターを統合した超大作。 スケルトンダイヤルをファーストモデルからデザインコードとし、八角形ベゼルに沿って強くファセットカットしたケースのフォルムは、“オフショア”以上に大胆です。
ブランドDNAを集成した新アイコン「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲは、メゾンの新アイコンとして、2019年に誕生しました。古典的な細身のベゼルと針に対し、ラグはオープンワークした大型を採用。 丸く見えるケースには八角形のミドルケースが隠れており、ダブルカーブのサファイアクリスタル風防は縦に傾けると楕円が連なって見えるなど、今までの時計界にはなかったデザイン文法でまったく新しいスタイルが創出されました。 本モデルは、デビュー作のひとつ。正面からだとWG製のベゼルやラグしか見えませんが、傾けるとPG製のミドルケースが現れる、バイカラーの横顔が新鮮です。