翼が生えた新型プジョー9X8の走りをオンボード映像でチェック。初走行イモラのFP1は3番手
イタリアのイモラ・サーキットで、4月19日に開幕した2024年WEC世界耐久選手権第2戦『イモラ6時間レース』。今大会にて公式戦デビューを飾る“改良型”プジョー9X8のオンボード映像が、プジョー・スポール公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/@peugeotsportofficial)で公開されている。 【動画】2024仕様のプジョー9X8によるイモラ・サーキットの1ラップ・オンボード 2022年シーズン途中からWECへの参戦を開始したプジョーは“リヤウイングレス”コンセプトの下、他に類を見ない独創的なハイパーカーでシリーズの最高峰クラスを戦ってきた。 しかし、主に車体下面でダウンフォースを得て走るプジョー9X8は、一部を除くほとんどのサーキットで想定したパフォーマンスを発揮できず、他メーカーのハイパーカーに対してつねに劣勢に立たされることに。フルシーズンを戦った2023年はマニュファクチャラー選手権でランキング5位に沈み、この年にデビューしたポルシェとキャデラックの後塵を拝することとなった。 迎えた2024年シーズン、プジョー・スポールは第2戦イモラでのニューマシン投入をアナウンスするとともに、3月25日に改良型プジョー9X8を発表。この新型車にはリヤウイングが装着されたほか、タイヤサイズが変更され前後31/71R18からフロント29cm幅、リヤ34cm幅という他メーカーのハイパーカーが履くタイヤと同サイズのものになっている。このほか、重量配分が従来の前方寄りから調整されるとともにエンジンや駆動系の信頼性が向上。さらにボディ全体のエアロダイナミクスとカラーリングが刷新されている。 そんな新型プジョー9X8が、デビュー戦の舞台となるイモラ・サーキットで走り始めた。公開された動画は19日(金)正午から行われたフリープラクティス1回目で記録されたもので、イモラでのフルラップを確認することができる。マシンはこのFP1で1分31秒964を刻み総合3番手につけた93号車プジョー9X8、ドライバーはジャン-エリック・ベルニュだ。 ■PEUGEOT 9X8 2024, one lap around Imola! [オートスポーツweb 2024年04月20日]