阪神新監督就任が発表された藤川ＳＡ

阪神は14日、藤川球児球団本部付スペシャルアシスタント（SA、44）が新監督に就任すると発表した。近く記者会見を行う。岡田彰布監督（66）は6日に退任が発表されていた。1軍に昇格する野村克則2軍バッテリーコーチ（51）と藤本敦士内野守備走塁コーチ（47）のダブルヘッド格起用が検討され、オリックス・小谷野栄一打撃コーチ（44）の招へいと2016年から22年まで投手コーチを務めた金村暁氏（48）の復帰が決定的であることが判明。藤川新監督がV奪回へチームを刷新する。 【写真】阪神監督時代の野村克也さんと克則コーチ　コーチ就任後も「稀に見る孝行息子」 猛虎が新たな将に導かれ、常勝軍団としての礎をさらに強固なものにしていく。ついに、藤川SAの第36代阪神監督就任が発表された。 藤川新監督はドラフト1位で高知商高から1999年に阪神入り。快速球の救援投手として頭角を現し、中継ぎと抑えで計4度タイトルを獲得するなどチームを支えた。米大リーグにも挑戦し、日米通算245セーブをマーク。2020年の現役引退後はSAとして国外での入団テストなど球団運営に携わった。 組閣作業が急ピッチで進行中だ。投手出身でコーチ歴のない新指揮官を支えるため、〝ダブルヘッド体制〟が検討されていることが判明した。 1軍に昇格する野村2軍バッテリーコーチはNPBでのコーチ歴が阪神で5球団目。鳴尾浜で鍛えてきた若虎の成長ぶりにも精通している。父・野村克也氏の〝ID野球〟のDNAを受け継ぐカツノリコーチが、豊富な指導歴を新たなポジションで生かす。 藤本内野守備走塁コーチのヘッド格昇格も検討。この日、球団施設を訪れた藤本コーチは報道陣に対応し、「来年はもう一度、阪神球団のためにやるということです」と決意を語った。今季は岡田監督のもと、ナインを鍛え、三塁コーチャーも務めた。百戦錬磨の智将からのサインを選手に伝える役目もこなし、〝岡田野球〟の継承も含めて新指揮官を支えられる存在だ。〝カツノリ－藤本〟のタッグが藤川新監督を参謀役としてサポートする。 さらに、打撃部門ではオリックス・小谷野打撃コーチを招へいし、投手部門では2016年から22年まで投手コーチを務めた金村氏の復帰が決定的であることも分かった。新打撃コーチは新指揮官と〝松坂世代〟という共通点もあり、貧打に苦しみ続けた打線の攻撃力を向上させる。