神戸シヤーリング、積極投資で作業効率向上・能力増強。本社で12KWファイバーレーザ機更新
厚板溶断加工業の神戸シヤーリング(本社・兵庫県加古郡、社長・京口敏氏)はここ数年、作業効率の向上や能力増強を図るべく積極的に設備更新している。直近では本社工場で出力12KWのファイバーレーザ切断機や、プラズマ切断機などを更新した。 本社工場に昨年9月に更新したファイバーレーザ切断機は小池酸素工業製「FIBERTEX―4512―Zero」。加工板厚3・2~25ミリ、有効切断幅3・25メートルに対応している。同設備は小池酸素工業の独自技術であるDBC(デュアルビームコントロール)で、レーザビームをさまざまな形状に可変し板厚、鋼種、表面状態に合わせて最適調整することができ、高品質な加工を実現している。 また同工場ではプラズマ切断機2台を更新した。更新したプラズマ切断機2台はともに小池酸素工業製。一昨年5月に更新したプラズマ切断機は「TECHNOGRAPH―4000Z」。加工板厚は3・2~30ミリ、有効切断幅は3メートル、プラズマ出力は300A。高性能かつ高品質な切断精度による加工で顧客満足度の向上につなげていく方針。 今回の設備更新を含めて、神戸シヤーリングは本社工場および第二工場で月産能力約7千トンを誇る。各種切断機のほか、開先機やベンディングマシンなど二次加工設備も充実しており、多彩な厚板加工で建機メーカーを中心に顧客の要望に的確かつ迅速に対応している。京口社長は「建機メーカーなど当社の取引先からの受注が増えた際にしっかり対応できるように今後も設備体制を整えていく」と話す。同社は今夏にも小池酸素工業製のファイバーレーザ切断機を更新導入する予定で、さらなる作業効率性や生産性向上を図っていく方針。