ノーベル平和賞の授賞式、「被団協」田中熙巳さんが講演へ…13歳で被爆・祖父ら親族5人亡くす
ノルウェーのオスロで12月に開かれるノーベル平和賞の授賞式で、今年の平和賞に選ばれた被爆者団体の全国組織「日本原水爆被害者団体協議会」(被団協)の代表委員、田中熙巳さん(92)(埼玉県新座市)が講演することが分かった。ノーベル賞委員会がウェブサイトで明らかにした。
田中さんは13歳の時、長崎の爆心地から3・2キロ離れた自宅で被爆。祖父や伯母ら親族5人を亡くした。1970年代から被爆者運動に携わり、2017年から代表委員を務めている。
12月10日にオスロ市庁舎で開かれる式では、田中さんが賞状とメダルを受け取った後、講演を行う。田中さんは29日、読売新聞の取材に「核保有国の市民らに『核兵器をなくさねばならない』と思ってもらえるような機会にしたい」と話した。