アドバン最新コンフォートタイヤ発表 試乗チェック、実力はいかに
グローバルブランド「アドバン」のプレミアムコンフォートタイヤ
横浜ゴムの「アドバン(ADVAN)」といえば、「公道で使用可能ながらレーシングタイヤ並みの高いグリップ性能を誇るスポーツタイヤ」というイメージが強かった。 【写真】横浜ゴムのコンフォートタイヤ新モデル「アドバンdB V553」試乗会のようすをもっとみる (270枚) だが、横浜ゴムでは2005年から「アドバン」を世界戦略ブランドとして使用する方針に転換し、横浜ゴムの高性能/高品質/高性能をアピールするグローバルブランドとなっている。 したがって、「アドバン」の名を冠したモデルには、リアルスポーツの「アドバン・ネオバ」、欧州などでの高速安定性を重視した「アドバン・スポーツ」、ハンドリング重視の「アドバン・アペックス」など、豊富なバリエーションを展開している。そして静粛性を重視したプレミアムコンフォートタイヤが「アドバンdB(デシベル)」だ。 今回、dBシリーズの最新モデル「アドバンdB V553」が発表され、それを試すことができた。 横浜ゴムでは静粛性を重視したタイヤとして、1998年に「アスペックdB」を発表し、それ以来モデルチェンジを重ねて静粛性の向上を図ってきた。2009年に登場した5代目から「アドバンdB」となり、今回のdB V553は7代目にあたる。 先代のdB V552の登場から6年が経っており、この期間にクルマの電動化が大きく進んだ。ハイブリッド車(HV)はもちろん、プラグインハイブリッド車(PHEV)やバッテリー電気自動車(BEV)、そして燃料電池車(FCV)など、国産・輸入車を問わず車種が増えた。 つまり、エンジン音を発しないで(HVやPHEVでは常にではないが)走行するクルマが増えた。そのため、今まで以上に運転中にはタイヤの発する音などが気になるようになる。タイヤに対して静粛性を求める声が強くなる。そしてその静粛性もタイヤが減った状態でも持続することや、また乗り心地の向上も求められる。 そうした要求に応えるべく生まれたのが、このアドバンdB V553なのだ。