私たちはどうすれば幸せになれるのか?幸せな世界のデザインについて考える
幸せなのに、幸せな世界を創るべき、という考えの説明
もう幸せなので、このままでもいいのですが、せっかくなので、未来の自分と世界を自由自在にデザインしましょう、というのが図1の最後のメッセージです。もう幸せなので、調和しても争ってもいいのですが、せっかく幸せなのだったら、より、調和の世界を目指しませんか、という提案です。その方が、世界中に、図1の意味を理解する人が増えるでしょうから。 そして、そのためには、多様な人の対話とイノベーションが必要です。みんなで知恵を出し合えば、新しい世界を作れるのだと思います。AIが単純労働を人から奪うと言われていますが、だからこそ、人はクリエーティブに新しい世界を作っていくことに注力すべきだし、注力できるのだと思います。 今のままでも幸せなのに、幸せな世界を創るべきだ、というのは説明が難しいところです。第2回の図2(a)を思い出していただくといいかもしれません。正反合または陰陽です。「今のままで幸せ」と「幸せな世界を創るべき」は相互依存的なので、矛盾のようで矛盾ではないのだと思います。ここはいつかじっくりと考えてみたいと思います。ただ、今、直感的にわかっていることは、これは論理の問題ではなく感性や感情の問題だということです。
今に専念していると、未来を願える
今の自分は幸せだなあ、と今に専念すると幸せになれる。 今に専念していると、未来を願える。 そういうことなのです。 いずれにせよ、今回伝えたかったことは、以下の願いです。 世界中のみんなが、幸せでありますように。 世界中のみんなが、いまここにある幸せに気づけますように。 世界中のみんながわかりあい信じ合い力を合わせ、世界中から争いがなくなりますように。 こんな思いを持つ人が増えますように。 心の底から、そう思います。一回で図1をすべて説明するために、やや途中をはしょったので、話が飛躍したように感じた方もおられたかもしれません。詳細は、後日、ゆっくりとお話しすることにしましょう。 ※次回は3/30ごろ掲載予定です。 【参考図書】 ・前野隆司,実践・脳を活かす幸福学 無意識の力を伸ばす8つの講義,講談社,2017年10月 ・前野隆司,幸せの日本論―日本人という謎を解く ,角川新書,2015年4月 ・前野隆司,思考脳力のつくり方―仕事と人生を革新する四つの思考法 ,角川ワンテーマ21(新書),2010年4月