斉藤ジュン、「三冠ヘビー級王座」初奪取…デイビーボーイ・スミスJr.を破る「オレが勝った。最高にいい気分だ」…大みそか代々木大会全成績
◆全日本プロレス「ゼンニチ大晦日 2024」(31日、代々木第2体育館)観衆2503 全日本プロレスは31日、代々木第2体育館で「ゼンニチ大晦日 2024」を開催した。 メインイベントの三冠ヘビー級選手権で挑戦者の「斉藤ブラザーズ」兄の斉藤ジュンが王者・デイビーボーイ・スミスJr.を破り初奪取に成功した。 序盤は、互いがタックルでぶつかり合うパワー合戦。場外戦でジュンは、フェンスへ激突させ優位に試合を運んだ。5分が過ぎるとスミスが挑戦者の左腕をアームロックで固めるなど徹底攻撃。さらにドリー・ファンクJr.ばりのエルボースマッシュでジュンを追い込んだ。 王者は、パワースラム、投げっぱなしジャーマンで追い込むと、ジュンも投げっぱなしジャーマンで反撃も裏DDT、アバランシュホールドで王者が優位に立つ。15分が経過すると、ジュンがブレーンバスターで逆襲したが王者はバックドロップホールドでカウント2まで追い込んだ。パワーボムをショルダースルーで返した挑戦者は、ランニングニーで反撃。3連発に及ぶラリアットの相打ちも王者が4発目で決め、ブルドッグボムでジュンを倒した。カウント2で返した挑戦者はスピアで逆転。最後は、21分47秒、サイコブレイクでフォールし王座奪取を果たした。弟のレイと保持する「世界タッグ王座」とあわせ「5冠王」となったジュンは、マイクを持ち「オレが勝った。これで三冠チャンピオンだ。最高にいい気分だ」と胸を張った。 さらにジュンは「今年の一年はいろいろあった。最高の舞台に立てたのは、めちゃくちゃうれしい」と感激に浸った。ゼンニッポン!コールが客席からわき起こる中、新王者は「全日本プロレスは大好きか?オレも大好きだ」とメッセージ。最後はリングに呼び込んだスミスが「I LOVE ゼンニッポン!」と叫び、ジュンが「DOOM!」で2024年のラストマッチを締めくくった。バックステージでジュンは「来年の2025年はもっともっと盛り上げていくからオレについてこい。もっともっと楽しませてやる」と防衛ロードを誓った。一方で「ひとつ失敗したのが何でオレは甘いものを用意してなかったんだろうな…」と唇をかみしめ「仕方ない…家に帰ってお餅でも焼いてあんこでものせて食べるか」と大みそかでにぎわう表参道へ向かった。 ジュンは、1986年12月19日、宮城・角田市生まれの38歳。双子の弟・レイと共に2009年に大相撲の出羽海部屋に入門。同年秋場所で初土俵。「藤の海」のしこ名で活動し2017年夏場所後に引退した。2020年12月、弟のレイと共に全日本プロレス公開入門テストに合格し、プロレスに転向。21年6月9日、後楽園ホール大会でデビュー。同年11月からレイと共に海外武者修業を経て、22年9月18日、日本武道館で凱旋。23年10月9日に宮原健斗、青柳優馬を破り世界タッグ王座を初奪取。一度、レイのケガで返上したが今年3月30日、世界タッグ王座を奪還。世界最強タッグも初制覇した。 2度目の三冠王座挑戦で奪取に成功。タッグ王座と共に文字通り王道マットの頂点を極めたジュンが2025年の全日本プロレスを引っ張っていく。 ◆12・31代々木大会全成績 ▼三冠ヘビー級選手権 60分1本勝負 ○挑戦者・斉藤ジュン(21分47秒、サイコブレイク→片エビ固め)王者・デイビーボーイ・スミスJr.● ▼アジアタッグ選手権 60分1本勝負 王者組・○安齊勇馬、ライジングHAYATO(21分57秒、ギムレット→片エビ固め)挑戦者組・宮原健斗、井上凌● ▼青柳亮生復帰戦 タッグマッチ 30分1本勝負 ○本田竜輝、綾部蓮(20分42秒、ファイナルベント↓片エビ固め)青柳優馬、青柳亮生● ▼第52回 紅白プロレス合戦 6人タッグマッチ 30分1本勝負 ○【紅組】斉藤レイ、“ミスター斉藤”土井成樹、セニョール斉藤(観覧ジャッジによりサイトウブラザース勝利)【白組】大森北斗、サイラス、ジャック・ケネディ● ▼THE プロレス シングルマッチ 30分1本勝負 ○関本大介(15分30秒、ショートレンジラリアット→片エビ固め)田村男児● ▼ゼンニチ大晦日ランブル 2024 時間無制限 ○諏訪魔(24分02秒、オーバーザトップロープ)鈴木みのる● ※その他の出場選手・鈴木秀樹、佐藤光留、芦野祥太郎、羆嵐、愛澤 No.1、ハートリー・ジャクソン、北海熊五郎、黒潮 TOKYO ジャパン、ウルティモ・ドラゴン ▼大晦日だよ全日ジュニア 6人タッグマッチ 30分1本勝負 宮本裕向、立花誠吾、○阿部史典(12分29秒、お卍固め)MUSASHI、吉岡世起、長尾一大心●
報知新聞社