フィットネストラッカーの「消費カロリー」を鵜呑みにできない理由と対処法
実際の消費カロリーを知るにはどうしたらいいのか?
おそらく、「消費カロリーは、そもそも直接測ることができない数字だ」と割り切ってしまうのが、一番現実的な対処方法でしょう。要するに、ブラックボックスとして扱えば良いのです。 「私がカロリーを消費してるのは確かだが、その数字は知りようがない。それが何か?」という考え方ですね。 一般的に言って、消費カロリーに関する、ある程度正確な推計値を必要とする理由はただ1つ、摂るべき食事の量を知るためでしょう。 体重を減らしたいなら、摂取カロリーは、消費カロリーより少なく抑えたいはずです。対して、体重を増やしたいなら、逆にするべきです。また、今の体重を維持したいのなら、消費カロリーとだいたい同じくらいのカロリーを、食事から摂取すれば良いわけです。 トラッカーに頼らずに判断する方法 ここで耳寄りな情報をお教えしましょう。 実はいずれの場合も、今の体重を直接の基準として食べる量を調整すれば良いのであって、推計値でしかない消費カロリーを間にはさむ必要はないのです。 たとえば、マラソン大会に出るためにトレーニングをしていて、長距離走に適したカロリー摂取を心がけたいとしましょう。この場合、もし食べる量が足りなければ、体重が減り始めるはずです。 体重計に表示される数値がどんどん減っているなら、それは1日あたり数百カロリーを食事に追加すべきというシグナルです。 こうして調整したあとで、体重の変化が横ばいになったら、適切な量を食べていることになります。 この方法なら、トレーニングの量を増やすにつれ(あるいは、足首をくじいてトレーニングをお休みしなければならなくなった場合も)、その時々で追加調整ができるはずです。 こちらの米Lifehacker記事には、有料アプリ、複数の無料アプリの組み合わせ、あるいは自作のスプレッドシートの助けを借りて、食事量を調整する方法が詳しく説明されています。 今までフィットネストラッカーを使っていて、自分にはこっちが向いているという人は、どうぞ気にせず使い続けてください。でも、トラッカーをずっとつけていても求める結果が得られないのなら、思い切って手放してみるのも、1つの選択肢です。 ──2022年6月25日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 訳:長谷睦(ガリレオ) Source: National Library of Medicine, Taylor
ライフハッカー・ジャパン編集部