“激走”の裏にあった伏線… 北井佑季の決勝進出に貢献した松井宏佑「主導権取ると決めていた」/G1高松宮記念杯競輪
岸和田競輪「第75回高松宮記念杯競輪(G1)」が15日に5日目を開催。9R東日本準決勝を走った松井宏佑(31歳・神奈川=113期)に話を聞いた。 神奈川コンビは松井宏佑-北井佑季の並びで、松井はこれでもかとブン回し最終ホームを一本棒で通過すると、北井は後位の巻き返しを待つ間もなく番手から飛び出し快勝した。 眞杉匠マークだった平原康多が「この季節の岸和田で2段駆けをされては、さすがに眞杉でもきつかったと思う」と言うほどで、それだけ神奈川コンビの気力がみなぎっていた。 松井の"激走"には伏線があった。昨年の当大会、東日本準決10Rで両者は連係しており、その時は北井-松井の並びだった。レースは北井が別線に叩かれたものの、松井は番手から飛び出し決勝へ勝ち上がっていた。情け無用の勝負の世界であるとはいえ、競輪とは人間が走るギャンブル。その辺の折り重なる心の模様を推察し、予想に生かすのもまた一興だ。 松井は「動きが無く、一番苦手な押さえ先行になった。だけど今日は主導権を取ると決めていたしやることはできた。神奈川勢が3人も決勝に乗ったし自分もまた続きたい」と、すべてを出し切り表情は晴れやかだった。(netkeirin特派員)