【RWS】前ラジャ王者の松田龍聖が強豪ゴッダオと再起戦「ガツガツ系でかみ合う。楽しみ」
世界最高峰のムエタイ大会「RWS(ラジャダムナンワールドシリーズ)第4回日本大会」が12月1日に神奈川・横浜大さん橋ホールで開催される。セミファイナル(第5試合)のバンタム級(53・5キロ)3分3Rに出場するのが、前ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級王者・松田龍聖(りゅうき、18=大原道場)。9月のクンスックレック(タイ)とのダイレクトリマッチによる初防衛戦では惜しくもベルトを失ったが、今大会では強豪ゴッダオ・ペットソンヌーン(タイ)を相手にあらためて実力を見せつけるつもりだ。主催者が発表した松田のインタビュー(一部抜粋)を掲載する。 -9月の初防衛戦を振り返って 「ジュニア時代から憧れていたラジャダムナンスタジアムのリングに上がらせてもらえたことだけでなく、アウェイの中で試合するのは初めての経験だったので、めちゃくちゃいい経験にもなりました。また、ラジャダムナンスタジアムで試合をしたいですね」 -あの独特の雰囲気の中で緊張しました? 「全く緊張感がなさすぎて、逆にヤバイなと思いました」 -クンスックレックが攻撃するたびに大歓声が沸き上がっていました 「ウザいなっていう感じでしたね(苦笑)。僕が首相撲でヒザを打っても歓声はなかったんですけど、あっちがヒザを打つだけでもワッ! と歓声になってめちゃめちゃやりづらかったです」 -そういった部分で試合展開に影響は 「そのせいにはしたくないんですけど、完全にクンスックレック選手のムエタイ技術で対応されてやられてしまいました」 -かなり右ミドルをもらってました 「あの右ミドルが来るのは分かっていたので、右ミドルに合わせてカウンターの攻撃を当てて倒したいと思いずっと狙っていたんですけど、当たってもなかなか倒れなくて、僕がずっと一方的にミドルをもらう形になってしまいましたね」 -効いた攻撃はありましたか 「首相撲の時に見えない角度からヒジが一度飛んできて効かされたなと感じたぐらいでした。ハイキックは最初から警戒していたのですが、警戒が薄らいでいた時に受けて心配されました。バランスを崩したくらいでダメージはなかったのですが、それからポイントを取られる展開になり、自分の中で焦りが出て動きが硬くなったというより、ちょっと力んだ攻撃が多くなってしまいました」 -逆に手応えのあったパンチは 「何発かクンスックレック選手の右ミドルに合わせてのストレートや左ボディが入って『ここでいかなあかん』と詰めたら、また組まれる展開になって逃げられてしまいましたね」 -3度目の対戦をやれば、次に勝てる? 「クンスクレック選手に1回勝った時は何回やっても同じ展開になるんやろうなと思っていたんですけど、再戦でああいう結果になって、次やったらどうなるんやろうなと思うようになりましたね。僕がKOで倒すか、クンスクレック選手が判定で勝つかのどっちかしかないなと思います」 -14戦目で初敗北したことでショックは 「僕の感覚としても完敗だったので、このままやったら敵わないなと負けを受け止めやすかったのでさっぱりした気持ちではありました」 -敗戦後、丸刈りにしたのは気合を入れ直す意味? 「プロデビューする前から無敗記録が途切れたらしようと決めていて、ずっとかけたまま試合をしてきた中で、今回タイで負けてしまったので」 -再起戦となるゴッダオ選手の映像は 「ガツガツ前に来てパンチをブンブン振り回してくる印象を受けましたが、なんか隙が多い選手だなと」 -タイではゴッダオ選手はクンスクレック選手との対戦を待望されているような選手です 「そうですね。もちろんここでは落とせないし、負けた後の一戦だからこそちゃんと強くなった僕を見せたいのでKOで勝ちたいですね」 -そういう選手と打ち合ってみたい 「打ち合ってみたいし、僕もどっちかというとガツガツ系のタイプなのでかみ合う試合になると思うので楽しみですね。僕的に試合の楽しさで言えば、ポイントを取って勝ちに来るタイプのクンスックレック選手との2度の対戦よりも、石井一成選手と3分3R殴り合いを続けた感じの方がめっちゃ楽しかったんです」 -次はどういった展開を考えていますか 「とりあえずラジャのタイトルはめちゃくちゃ取り戻したいですね。取り戻すためにも、順序とかもあると思うし、これをクリアしていってラジャのタイトルマッチのスーパーファイトまでたどり着けたらいいなと思います」