米記者による大谷翔平のMVPへの異論は正しいのか 「勝てないチーム」からの選出は“価値観”が変化した証
MVPはメジャーの風潮が反映された結果
では、本当に「チームを優勝させた選手」あるいは「勝たせた選手」だけがMVPになるべきなのか。そうしたフィルターをかけ、選択肢を狭めれば、真に“Valuable”な選手を選び損ねるのではないだろうか。 言ってしまえば、今のMVP投票は、ありとあらゆるプレーが数値化される昨今のメジャーリーグの風潮が反映されている結果だと言える。「優勝チームから選ぼう」というような安易な選出が行きかった時代は終わっているのだ。 ゆえにアレクサンダー記者の意見には反発も起きている。米メディア『Halos Today』は「オオタニはMVP受賞に値するだけの活躍をし、明確な数字も残した。打席でも、マウンドでも、彼がしたことはこの世のものとは思えないものだった」とし、「これ(アレクサンダー記者の論評)は、オオタニに対する幼稚で未熟な評価だ」と断じている。 今オフにキャリアで初のFAとなった大谷。すでに噂されているように彼が優勝争いに加わる強豪に加わった時、ルッソ氏やアレクサンダー記者がどう評価をするのかは大いに興味深いところである。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]