茨城県央地域で学生対象事業開始 県央で学生と地域の接点つくる
茨城県央9市町村が連携して移住・定住促進を図る「いばらき県央地域移住・定住促進協議会」が12月7日、学生対象事業「さがす いばらき」を始める。(水戸経済新聞) 【写真】参加を呼びかける「さがす いばらき」事務局の戸板さん(左上)、鈴木高祥さん(右上)、「いばらき県央地域移住・定住促進協議会」の根本龍典さん(左下)、川野辺俊さん(右下) 同事業は、県央地域在住あるいは進学により転出した大学生等を主な対象にしたプログラムで、県央地域で活動するゲストとの接点をきっかけに、参加者が同地域での働き方や暮らしに触れる。全8回のプログラム内で、各市町村を訪問するフィールドワークと地域で活動するゲストを招いたトークイベントを行う。事務局の戸板咲紀さんは「学生が県央地域で活躍するゲストと関わりながら、茨城での暮らしや働き方、そして自分のしたいことに向き合う機会になれば」と話す。 フィールドワークでは、「まちににぎわいをつくる」「思いを継いで仲間をつくる」、「自分の暮らしに楽しみをつくる」、「食を通じて笑顔をつくる」というテーマに合わせ、県央地域の事業者や拠点を訪問する。参加者は活動内容や取り組む思いについて現地で取材を行い、最終的に取材した内容は冊子にまとめて発行する。トークイベントでは「Uターンしてフルリモートで働く」、「地元で成長するヒント」、「会社じゃない働き方を選んだ理由」、「働くと暮らすを考える」を各回のテーマに設定。「先輩の話を聞く」をコンセプトに、各市町村に縁のあるゲストの体験談を通じて、参加者の気持ちや考え方の言語化を行う機会になる。ゲストの川島飛鳥さんは「私は東京の企業にリモートで勤めながら、水戸でゲストハウスに関わっている。自分も、学生時代に聞いた地域の大人の話が今でも心に残っている。まずは『知ってみよう』という気持ちで気軽に会いに来てくれれば」と話す。 11月23日は、「下北沢BONUS TRACK」(東京都世田谷区)で、25日は「シェアベースmigiwa」(水戸市上水戸)で事前説明会を開く。プログラムの紹介に加え、ゲストを招いたトークイベントや交流会を行う。説明会に参加しない場合も本編への参加ができる。自身もUターン経験者の戸板さんは「自分自身が学生時代に欲しかったと思えるプログラムになった。実際に現地に足を運んだり、大人の話を聞いたりしてワクワクしてほしい。友達と一緒に気軽に遊びに行く感覚で参加してもらえたら」と呼びかける。 参加無料。参加申し込みはプログラム公式ページで開催回ごとに受け付ける。
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