「しまい洗い」ってなに? 衣替えの前に必ずやって「やれば、半年後ショックうけないのね」
ようやく秋らしくなってきました。そろそろ夏服を片付ける衣替えの季節の到来。 「『しまい洗い』知らなかった!衣替えする時に虫食い予防、黄ばみ予防に、もう一度洗ってからしまうんだって」という投稿がSNSで話題となりました。 【写真】白い服は特に!やっておくと「黄ばみ」防止に 「『しまい洗い』ってナニ?知らないぞ」 「久しぶりに出した夏服の襟もとが黄ばみで半端ないことになってるヤツね」 「半年ぶりに白Tシャツ出したら黄ばんでてショックうける」 「これしておけば、半年後ショックうけないのね」 コメントの反応を見てみると『しまい洗い』というものの存在を知らない人も多いようです。『しまい洗い』とは、正確にはどういうものなのか、おすすめの洗い方などについて、ライオン株式会社のお洗濯マイスター・大貫和泉さんにうかがいました。
間違った洗濯方法で汚れが衣類に蓄積される!
ーー「白Tシャツのなどの黄ばみ」は、一体何の汚れですか? 「衣類の黄ばみの主な原因は、『皮脂汚れ』です。きちんと洗濯をしているつもりでも、繊維の奥には目に見えない皮脂汚れが残ってしまうことがあります。着用して洗濯をするたびに、この皮脂汚れは少しずつ繊維の奥に蓄積されていきます。そして時間とともに、皮脂汚れが変質し黄ばみになって現れます」 ーー目に見えない……というのが厄介ですね。皮脂分泌の多そうな襟もとやワキの下は要注意ということなんですね! 「まさにそうなんです。白い衣服は分かりやすいですが、色の濃いものは黄ばみが見えにくいのです。収納後、嫌なニオイにつながることもあるので、 しっかりチェックしてみてください」 ーーきちんと洗って保管しているはずなのに、なぜ黄ばむのでしょう? 「原因はいくつか考えられます。例えば、詰め込み洗いをしていたり、ひどい汚れを前処理せずにそのまま洗濯機に入れたりなどです。これらの要因は、汚れが蓄積してしまうリスクが大きくなるので、気をつけて欲しいですね」 ーーつい一度で済ませたくて、たくさんの洗濯物を詰め込みがちですよね 「そうなんです、詰め込みすぎは要注意! 汚れをしっかり落とすには『洗剤の汚れを落とす力』だけではなく『洗濯機の機械力』が必要です。いくら洗剤や漂白剤を使っても、詰め込み洗いをすると『洗濯機の機械力』が適切に発揮されず、汚れをしっかり落とすことができないため、汚れが蓄積します。 さらには、詰め込み洗いは洗濯物の量に対して水が少なすぎるため、衣類から出た汚れが他の衣類に再付着してしまう『再汚染』が起きやすくなり、くすみや黄ばみの原因になってしまいます。そうならないためにも、1回分の洗濯物を洗濯機の容量の7割程度にしておくのが理想です」