熊本県の来年度当初予算、現状では92億円財源不足の見込み…公共施設の老朽化対策の推進など背景
熊本県は7日、2025年度当初予算の編成方針を発表した。現状では92億円の財源不足が見込まれる。4月に就任した木村知事が掲げた公約を反映した政策の基本方針と、熊本地震や九州豪雨、感染症に対応する関連事業を「優先枠」とする一方、それ以外の一般行政経費や投資的経費を削減して不足分を捻出するとした。 【写真】木村知事
県によると、25年度予算は歳出8529億円、歳入8073億円を見込む。6月の補正予算で肉付けされた24年度予算と比較すると、歳出が32億円減、歳入が149億円減となった。公共施設の老朽化対策の推進、物価高騰に伴う光熱費の増加が背景にあるという。
不足分を補うため、一般行政経費の一部を5~30%削減する。投資的経費の一部は過去5年間の平均以下にして対応する。