Android Wearで生活はどう変わるのか
腕時計型のスマートデバイスAndroid Wearが発表されてからはや一か月以上が経ちます。若干盛り上がりが落ち着いてきた感はあるものの、モトローラの円形スマートウォッチ「MOTO 360」の発売が近づくなど、依然、注目度の高いAndroid Wear。実際に手にした方もたくさんいるとは思うのですが、残念ながら実際に電車の中でなどは見かけたことはありません。まだ新しいキワモノとして見られている節もありそうですが、実際にAndroid Wearというガジェットは生活をどう変えてくれるのか、また今後どういった方向へ進化していくのでしょうか?
生活情報を伝える新しいデバイス
腕時計はそもそも時間を伝える情報端末として人々の生活に密着してきました。それゆえに時計、天気、予定表など、生活の中で利用する情報との親和性が非常に高いのが特徴と言えるでしょう。 Googleは以前より“Google Now”というアプリで個人の生活情報を集めることにより、天気やスケジュール、ニュースや交通情報を必要だと思われるタイミングで知らせるサービスを提供しています。 もちろん今までスマホ上で利用している間も非常に便利なアプリではあったのですが、これをAndroid Wearで利用することで新しい体験が生まれることが実際に使ってみてわかりました。 そもそもGoogle NowにかぎらずスマホがPush通知で知らせる情報は即時性のある情報ばかりではありません。「これから雨が降る」「これから乗る予定の電車が遅れている」などの情報は仕事中でも知りたいかもしれませんが、「今日のニュース」や「周辺の娯楽情報」は帰りの電車で見れば良さそうです。 もちろんこれらの中にも状況に応じて変わってきますが、スマホがポケットの中でブルっと震えただけでは一体どの情報が発信されたものなのかはわかりません。大切な連絡かもしれないと思い打ち合わせ中に「すみません」と断りを入れてスマホを取り出したのに、ただの迷惑メールだったことなどはありませんか? 「カバンやポケットからスマホを取り出す」→「電源ボタンを押す」→「通知を確認する」という動作を1日多い人で150回以上行うという統計もあるそうです。150回行う動作と考えるとこれは非常に手間のかかる動作だと思いませんか? それが大切な時間や忙しい時間であればなおさらです。 Android Wearは、こういったシチュエーションで真価を発揮すると考えています。腕時計型の端末ですから腕をちょっとひねるだけで本当に重要な情報なのかの確認は可能ですし、緊急性の高いものであれば無理してAndroid Wear上で読まずともスマホで確認しても良いでしょう。 スマホよりもさらに身近にある情報発信端末であり、だからこそ“スマホを取り出して見るまでもない情報”もストレスなく閲覧することが可能になります。まさに生活に密着した形で情報を発信し続けるデバイスとなるでしょう。