【UFC】9戦無敗の鶴屋怜のUFCデビュー戦に中邑真輔がセコンド入り、勝利の「イヤァオ!」がオクタゴンにも響くか、鶴屋「中邑選手から『キンシャサ行け!』って言われたら──」=6.29『UFC 303』
2024年6月29日(日本時間30日)、米国ラスベガスのTモバイルアリーナにて開催される『UFC 303: Pereira vs. Prochazka 2』(U-NEXT配信)で、日本の鶴屋怜(THE BLACKBELT JAPAN)がUFCデビュー。フライ級で米国のカルロス・ヘルナンデスと対戦する。 【写真】インタビューに答える鶴屋怜、22歳でUFCデビュー戦を迎える その鶴屋のセコンドに、元青山学院大学レスリング部主将で新日本プロレス時代にMMA3勝1敗1NCの戦績も持つ、WWEスーパースターの中邑真輔がつくことが27日、発表された。 「UFCで世界と戦う鶴屋怜選手をよろしく」とXで投稿した中邑に、U-NEXTのインタビューで鶴屋は「中邑選手から『キンシャサ行け!』って言われたら……」と、禁断のフィニュシュについて触れている。 UFCフライ級には、同門で同階級の平良達郎がUFC6連勝で5位にランクインし、RIZINバンタム級王者の朝倉海が参戦する可能性も話題となっているなか、『ROAD TO UFC』3試合を勝ち上がって契約を決めた鶴屋は、「達郎くんだったり、ほかの選手が注目を浴びているので、やっぱりその中でも“鶴屋怜はまたちょっと違うな”っていうところを見せられたらいいなと思っています。それで最終的にチャンピオンになれれば」と、存在感を示し、 UFCチャンピオンを目指すと語った。 果たして勝利の「イヤァオ!」がオクタゴンでも見られるか。 ◆鶴屋「キンシャサで反則負けするかも(笑)」 元修斗でTHE BLACKBELT JAPAN代表の鶴屋浩氏を父に持つ鶴屋怜は、MMA9戦無敗。レスリングベースで、2023年から2024年にかけて行われた『ROAD TO UFC Season 2』で3試合を勝ち抜き、UFCとの契約を決めていた。 鶴屋が初戦で対するヘルナンデスは、MMA9勝3敗でUFC2勝2敗。元HFC王者で、2023年12月の前戦では鶴屋と同門の平良達郎と対戦し、平良が右ストレートからのパウンドで2R、TKO勝ちしている。 キックボクシングのパンアメリカン準優勝・TBAムエタイ王者の肩書きも持つストライカーのヘルナンデスは、UFC初戦で元LFA王者のビクトル・アルタミラノを相手にコンテンダーシリーズ同様に1Rを奪われたが、競り合いで動きが落ちず、終盤盛り返してのスプリット判定勝ち。 2戦目はRIZINで60kg契約で元谷友貴にスプリット判定で敗れたアラン・ナシメントにスタンドのままリアネイキドチョークを極められ一本負け。連勝が「8」でストップした。 2023年6月には、ローカル14勝すべてがフィニッシュ勝利というウクライナのデニス・ボンダーと対戦。3Rに投げた際のヘッドバッドによりボンダーが失神、テクニカル判定で30-27×2、29-28の3-0で打撃の手数で勝ったヘルナンデスが勝利している。 そして、2023年12月の前戦で平良にTKO負け。その試合で平良は、1Rに寝技で圧倒。バック・マウントを奪取すると、続く2Rに右ストレートを効かせて右から左フックでダウンを奪い、パウンドアウトでUFC5連勝をマーク。6月15日のアレックス・ペレス戦に繋げていた。 沖縄の平良と千葉の鶴屋は同グループながら、同階級のライバルでもある。グラップラーの平良が立ち技の進化を見せるなか、鶴屋はUFCデビュー戦で、同じく強い組み技を軸にヘルナンデスを相手にどんな試合を見せるか。 そしてその会場は、アレックス・ペレイラvs.イリー・プロハースカのライトヘビー級王座戦がメインのラスベガスのTモバイルアリーナでのナンバーシリーズ大会となる。いきなり大観客のビッグマッチ抜擢に、UFCから鶴屋への期待も感じられるヘルナンデス戦となる。 鶴屋は米国フロリダのアメリカントップチームで堀口恭司、元谷友貴らとトレーニングを積み、国内では所属のTHE BLACKBELT JAPANに加え、グラップラーの猛者が集う、ロータス世田谷にも出稽古を行ってきた。 さらにセコンドには、かつてプロレスラーも目指していた父・鶴屋浩も敬意を抱く中邑真輔がセコンド入り。UFCとWWEを運営するTKOグループ・ホールディングスの関係もあり、日本人ファイターの共演となったようだ。 UFC初戦に向け、万全の準備を進めてきた、平良同様に無敗の鶴屋のUFCデビュー戦に注目だ。下記は鶴屋との一問一答全文。
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