【UFC】9戦無敗の鶴屋怜のUFCデビュー戦に中邑真輔がセコンド入り、勝利の「イヤァオ!」がオクタゴンにも響くか、鶴屋「中邑選手から『キンシャサ行け!』って言われたら──」=6.29『UFC 303』
◆“鶴屋怜はまたちょっと違うな”っていうところを見せられたら
──今回の対戦相手は平良達郎選手と対戦しているカルロス・ヘルナンデス選手です。印象は? 「最初は打撃の印象がすごかったですけど、見てみたら意外と組みの展開も多く、自分から結構テイクダウンすることも多いのですが、その点で自分にはレスリング(のバックボーン)があるので、そもそもあんまりタックルに入られることはないですし、逆にまあ(タックルに)“入ってくれればありがたいな”という感じでいます。 打撃のほうも、めちゃくちゃいい強烈な一発があるとか、そういうわけではなさそうなので、そんなにめちゃくちゃ何か警戒してるってわけじゃないですけれど、ヒザだったりを絶対に狙ってくると思うので、それをしっかり頭の中に入れとけば大丈夫かなって感じですね。いつもあんまりたくさん相手の試合を見たりしないのですが、やっぱり今回もそんなに見てなくて、相手の対策を練ってきているというよりは、普通に自分がやることを磨いてきただけって感じです」 ──チームメイトの岡田遼選手が今回もコーナーに付かれると思うのですが、(平良達郎選手の)セコンドとして、すでにカルロス・ヘルナンデス戦を経験しています。相手の癖であったり、アドバイスなどいろいろもらったのですか? 「それは、特に意識していませんでしたが、言われてみれば確かに岡田さんは2回目になるのですよね。当日は指示をしっかり聞いて試合に臨もうと思います」 ──どんな試合をしたいと思っていますか? 「1ラウンドで終われれば……、いや1ラウンドで終わらせたいです。もし1ラウンドで決められなかったとしても、必ずフィニッシュをします」 ──RTU参戦当時も、「すごい奴が来た」というインパクトを見据えて全フィニッシュしたいと言っていましたよね。やはり本戦に入ってからもフィニッシュにこだわりたいですか。 「そうですね。UFCファイターとしてはフィニッシュが多い選手であるほうが、判定で勝つよりも人気が出るでしょうし、絶対いいですよね」 ──キャンセルになってしまったものの、当初は鶴屋選手が憧れとするコナー・マクレガー選手がメインイベンターだった(※アレックス・ペレイラvs.イリー・プロハースカのライトヘビー級戦がメインに)、それほどの規模のイベントでデビューすることについては、UFCからの期待を感じているでしょうか。 「最初に試合のオファーがあった時はまだコナー・マクレガー選手が出るかはわからなくて。でもナンバーシリーズではあったので、自分としてもデビュー戦をナンバーシリーズで、しかもそのなかでもかなり大きな大会なので、“おいしいな”と思いました。本来だったらUFC APEXで行われるくらいが普通だったのでしょうけど、ナンバーシリーズというアリーナ開催でのイベントになって全然注目度も違うだろうし、だからこそ、やっぱりそこで一本で勝つということは、大事なことなんだと思っています。周りからも『達郎くんも2ラウンドで勝ってるし、怜も勝てるでしょ』みたいな感じで言われているので、だからこそ、ここはしっかりフィニッシュで勝たないといけないと思っていて」 ──「緊張してない」という上であえて伺うのですが、そういうさまざまな要素はプレッシャーには繋がらないのですか? 「どうだろう? 確かに感じないです。いい意味で周りからしっかり期待されているので、ここで日本人だけじゃなくて、しっかり外国の人たちにも印象付けたいというのが大きいですね」 ──ところでコーナーにつくのは先ほども挙げた岡田遼選手、そしてお父さんである鶴屋浩代表も変わらずだと思いますが、もう1枠にはどなたか日本からチームメイトを連れてきたのですか? 「プロレスラーの中邑真輔選手が付いてくれることになったんです。スーパースターなので、そういうところもしっかりアピールできればいいかなって思っています」 ──なんと! コーナーからどんな声が飛んでくるのか、楽しみですね。今日ここまでのフィニッシュ宣言はまさかフィニッシュムーブにサプライズがあるという壮大なフリだったのでしょうか……。 「相手が倒れた時に中邑選手から『キンシャサ行け!』って言われないといいんですけどね(笑)、それでやってしまって反則負けになるかもしれないです(笑)アハハハハ!」 ──4点ポジションでのスライディングのキンシャサは、UFCでは完全にアウトですね(笑)。そういう話題性でもアメリカのお客さんを沸かせることは間違いないと思うのですが、鶴屋選手ご自身としては、どんなアピールをしたいと思っていますか? 「今は日本人だと、(平良)達郎くんだったり、他の選手が注目を浴びているので、やっぱりその中でも“鶴屋怜はまたちょっと違うな”っていうところを見せられたらいいなと思っています。それでファンもたくさんついて、最終的にチャンピオンになれればいいなって」 ──勝利の「イヤァオ!」楽しみにしています! 「はい、そこは……(笑)、終わったら(笑)、はい……」
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