柏原芳恵さんが愛車初披露!!! フェラーリ購入や過酷な海外ラリー参戦時などの思い出も語る
愛車を見せてもらえば、その人の人生が見えてくる。気になる人のクルマに隠されたエピソードをたずねるシリーズ第30回の後編。歌手の柏原芳恵さんが現在の愛車を初披露する! 柏原芳恵さんと愛車(15枚)超貴重なレース参戦時の写真なども公開!!!
モータスポーツへの参戦
真っ黒なメルセデス・ベンツ「500SL」で「ブイブイいわせていた」(本人談)1990年、柏原芳恵さんにオーストラリアンサファリラリー参戦の打診があった。 「クルマと運転が好きだということが広まって、こういうレースがあって、世界的なレースにしたいから日本からぜひ出場していただきたい、というお話をいただきました。でも9日間で6500kmもオーストラリアを走るのなんて絶対に無理だと思ったので、事務所の社長には『断ってくださいね』と、お願いしたんです。それなのに、思いっきり引き受けてきてしまって……(笑)」 柏原さんによれば、有名タレントの“名義貸し”のような参戦ではなく、本人がしっかりとハンドルを握ったのだという。 「本当に楽しかったです。最初は知らない人とクルマの中でふたりきりという状況に慣れる必要がありましたけれど、真冬のシドニーから真夏のダーウィンまで、走り切りました。エアーズロックの前でキャンプをしたり、ワニが生息する川を渡ったり、いい経験でした。私はカゴの中の鳥というか、普段は自分のスタッフとしか接していないので、チームの一員として動くことも新鮮に感じたんです。うちのチームのサポートカーが横転して?2回転半したのに奇跡的に無事だったり、フロントガラスがなくなってドライバーがゴーグルを着けて運転しているチームがあったり、毎日が刺激的でした」 柏原さんはその後、和歌山県にある南紀白浜空港の旧滑走路でおこなわれた、エコランレース「8th EV ENJOY TRIAL in 白浜」(WEM GP:World Econo Move Grand Prix)にも参戦した。 「エコランレースは、作曲家の中村泰士先生のお誘いで出させていただきました。カプセルのような形状のクルマに乗るんですが、操作はすべて手で行い、足は使わないんです。かなり過酷でしたが、チームでレースをするのはやっぱり楽しかったですね」 柏原さんがモータースポーツにかける情熱がただならぬものであることは、第一回のパリ-モスクワ-北京ラリーにエントリーしたことからもわかる。 「エントリーはしたんですが湾岸戦争の影響で3年ほどこのラリーは開かれなかったんです。最初に日産『Be-1』に乗った頃は、いつかは“パリダカ”みたいなラリーに出たいと思っていて、オーストラリアンサファリラリーは完走できたけれど、パリ-モスクワ-北京ラリーやダカール・ラリーは走っていないので、志半ばといったところでしょうか」