「後ろ足立ちをする」猫は約3割? 猫の不思議行動実態調査! 獣医師が理由も解説
ねこのきもちでは、約700人の飼い主さんを対象に、気になる猫の不思議な行動について「する」「しない」のアンケート(※)を実施。 今回はそのなかから、4つの不思議な行動を取り上げ、アンケート結果をご紹介するとともに、それぞれの行動の意味などについて、獣医師の椎木亜都子先生にお話を伺いました。 ※「ねこのきもち作り隊」の読者257人と、「ねこのきもちアプリ」にて飼い主さん451人からとったアンケート結果を集計したものです。(2024年3月実施) 【写真】自分で引き出しを開けて中をのぞくスコティッシュフォールド
【アンケート1】ミーアキャットのように後ろ足立ちをする?
「する」……32% 「しない」……68% 狩猟動物である猫は、高く遠くへ跳ぶために後ろ足の筋肉が発達しているため、短い時間なら後ろ足だけで立つ猫もいます。後ろ足で立つと目線が高くなるので、気になる音がしたときなどに立つケースがあるようです。後ろ足立ちをする猫は、足が短くバランスがとりやすい短足のマンチカンや、体の軽い子猫に多いでしょう。
【アンケート2】前足で家具やふすまなどの扉を開ける?
「する(開ける)」……44% 「しない(開けない)」……56% 猫は好奇心旺盛な生き物なので、暇があれば家の中を探索しがち。そのなかで、「偶然ドアを開けることができた」「引き出しを開けて中のものを取り出せた」などの成功体験があると、それを記憶して行うようになります。扉を開ける猫たちにとって、扉を開けるのは遊びのひとつとなっているのでしょう。ただ、猫は軽い網戸などを開けることもできてしまうので、脱走にはくれぐれも気を付けてください。
【アンケート3】寝ているときに前足で目を隠す?
「する(目を隠す)」……70% 「しない(目を隠さない)」……30% 猫は薄暗い場所でも狩りができるよう、わずかな光でも感じられる目をもっているため、目を閉じていてもまぶしさを感じやすく、前足で目元を隠して眠ることがあります。そんな前足で目元を隠して眠るポーズは、通称「まぶしい寝」とも呼ばれ、多くの飼い主さんから好まれるポーズのひとつでしょう。睡眠時に目を隠さない猫は、もともと暗い場所を好んで眠っているか、飼い主さんが気付いていないケースが多いのかもしれません。