今こそ「海藻」を食べるべき理由!腸活にもおすすめの”藻活”が流行に
海外のTikTokで「シーモスジェル(海藻をペースト状にした食品)」がトレンド入りしたことで、海藻が”スーパーフード”として注目を集めている。 【写真】おすすめ「海藻類5選」 古来から海藻を食べる文化が根付いている日本でも、腸活ブームによって海藻が見直され、「藻活(もかつ)」というワードが急浮上。そこで今回は改めて海藻の健康効果について、医学博士で管理栄養士の本多京子先生にお話を伺った。 ▼本多京子先生 実践女子大学家政学部食物学科卒業。東京医科大学で医学博士号を取得。日本体育大学では「子供の食と栄養」を35年間担当。NHK「きょうの料理」をはじめ、健康と栄養に関するアドバイスやレシピを多数提供。テレビ、雑誌、講演など幅広く活躍。現在、NPO法人日本食育協会理事。
藻活とは?
海藻類を積極的に摂取して、健康的な体作りを目指す活動のこと。美容・ウェルネス関心層だけでなく、世界中のミレニアル世代やX世代の間で、緑藻や海苔を使った食品、海藻スナックが人気になっている。
海藻を摂るメリット
① 便通を整える 海藻に含まれる不溶性の食物繊維はスポンジのように水分を含んで便をやわらかくして便通を助け、アルギン酸やフコイダンのような水溶性の食物繊維はコレステロールや塩分の排泄に役立つ。 ② ミネラル類やビタミン類の供給源 ミネラルは体を動かしたり、体温を維持するなどのエネルギー源にはならないけれど、生命活動を維持するのになくてはならない栄養素。海で育つ海藻には、カルシウムやマグネシウム、カリウム、鉄、銅、クロム、ヨードなど様々なミネラルが含まれている。1回に食べられる量は多くないけれど、ミネラル類やビタミン類の供給源としては貴重な食材。 ③ ローカロリー 海藻は低カロリーでダイエット中の方にも人気の食材。 鉄、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれており、栄養満点なところもポイント。 ④ 皮膚や髪の健康に 昆布やわかめ、ひじきなどに含まれるヨード(ヨウ素)は甲状腺ホルモンの材料になり、新陳代謝を盛んにして皮膚や髪の健康を保つ。 ⑤ 抗酸化作用や汚染物質の排泄に 海苔やわかめ、ひじき、昆布にはβカロテン、青のりにはクロロフィル、わかめにはフコキサンチン(カロテノイド系色素)などが多く含まれていて、抗酸化作用や汚染物質の排泄に役立つといわれている。