青木涼真「本番は夏」 陸上日本選手権男子3000メートル障害初優勝 五輪代表入り近づく
パリ五輪代表選考会を兼ねた陸上の日本選手権第1日が27日行われ、世界選手権代表の青木涼真(ホンダ)は男子3000メートル障害で初優勝を飾り、2021年東京五輪に続く、五輪代表入りに近づいた。 【別カット】男子3000メートル障害で8分24秒21をマークし、初優勝した青木涼真 8分24秒21で参加標準記録(8分15秒00)の突破はならなかったが、青木は「あくまで本番は夏。勝つための選択をした。素直にうれしい」とはにかんだ。 今春にアキレス腱を痛めた影響で「参加標準記録を突破したかったが、そういう状態ではなかった」と着順にこだわった。序盤は集団の中でレースを展開し、残り300メートルでギアチェンジ。先頭に立つと、そのまま後続を振り切った。 世界ランキングで選出される可能性が高い。「まずはしっかり体を休めて100%走れる状態にしたい」と青木。パリ五輪に向けては「自分は一気に伸びてくる選手ではない。地道にまずは10番」と23年世界選手権の14位を上回る目標を掲げた。(石原颯)