年金は「月30万円」くらいあれば安心して暮らせそう。共働き世帯なら30万円くらい見込める?
【年収別】共働き世帯の年金額はいくらくらいになる?
共働き世帯が月30万円の年金を受け取るには、現役時代の収入がどれくらい必要なのでしょうか。ここでは、厚生労働省「公的年金シミュレーター」を用いて試算した、世帯年収別の年金額の例を紹介します。 《条件》 ・1981年生まれの夫婦が ・20歳から59歳までの40年間就業 ■世帯年収600万円(夫400万円、妻200万円)の世帯 夫:年額 約166万円/月額 約13万8000円 妻:年額 約125万円/月額 約10万4000円 合計:年額 約291万円/月額 約24万2000円 ■世帯年収800万円(夫500万円、妻300万円)の世帯 夫:年額 約189万円/月額 約15万8000円 妻:年額 約148万円/月額 約12万3000円 合計:年額 約337万円/月額 約28万1000円 ■世帯年収1000万円(夫600万円、妻400万円)の世帯 夫:年額 約212万円/月額 約17万7000円 妻:年額 約166万円/月額 約13万8000円 合計:年額 約348万円/月額 約31万5000円 ここで挙げた例では、世帯年収1000万円でようやく年金月額が30万円を超える試算となっています。夫婦の収入の比率などによっても実際の年金額は変わりますが、夫婦で月30万円の年金をもらうには、現役時代に高い世帯年収を長い期間稼いでいる必要があることがわかるでしょう。
年金を月30万円受け取れるのは共働きで平均世帯年収が高い世帯
片働き夫婦2人の年金の標準額は約23万円であり、共働きであっても月30万円の年金を受け取るには現役時代に高い収入を得ている必要があります。シミュレーターなどを用いて年金をいくらもらえるのかの見込みを知り、老後資金が不安な場合は早めに貯蓄などの準備に取りかかりましょう。 また、繰下げ受給を選択して、受け取れる年金額を増やすことを検討するのもひとつの手です。貯蓄額や健康状態などの状況を見て、自分たちにとってよい方法を選択しましょう。 出典 日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について 日本年金機構 保険料額表(令和2年9月分~)(厚生年金保険と協会けんぽ管掌の健康保険) 日本年金機構 は行 報酬比例部分 日本年金機構 厚生年金保険の保険料 厚生労働省 令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況 厚生労働省 公的年金シミュレーター 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部