カギ握る若者票…ハリス氏が優勢 “音楽と悪ガキ”で支持拡大
日テレNEWS NNN
トランプ氏に打ち勝つことができるのか。アメリカ大統領選挙に向けた民主党の党大会が開幕しました。バイデン氏に代わり急きょ、候補者となったハリス副大統領ですが、今、若者の支持を拡大させています。その戦略を追いました。 【動くグラフ】米大統領選挙2024 ハリスVSトランプ 支持率の推移 ◇ 日本時間20日午前、民主党大会の会場にハリス副大統領が姿を見せ、会場が大歓声で迎えました。急きょ候補者となったカマラ・ハリス氏の入場曲は、世界的人気歌手、ビヨンセさんの「Freedom(自由)」でした。 民主党 ハリス氏 「この11月、私たちはひとつになり、ひとつの声、ひとつの国民として前進しよう!」 「われわれが戦う時、われわれは勝つ!」
今、ハリス氏が特に大きな支持を集めているのが、Z世代を含む若者たち。要因のひとつは、選挙活動に音楽をうまく取り入れていることです。 ハリス氏のYouTubeより 「われわれは自由を選択する!」 キャンペーン動画でもビヨンセさんの「フリーダム」をバックに、共和党候補のトランプ前大統領が「恐怖や憎悪をあおっている」と批判。 ビヨンセさんは楽曲の使用に厳しい基準を設けていますが、ハリス陣営に使用を許可したとCNNは報じています。 さらに、若者らに人気のポップスター、チャーリーXCXさん。最新アルバム「ブラット」にちなんで、「カマラ(ハリス氏)はブラット(悪ガキ)だ」と親しみを込めて投稿。瞬く間に拡散しました。 ハリス陣営もこの流れに乗って、Xのアカウントの背景をアルバムと同じライムグリーンに変更しました。
さらに、バイデン氏から後継指名を受けた直後にTikTokを開設。 民主党 ハリス氏 「最近、私のことがおすすめに出てくると聞いてやってみようと思った」 若者の支持拡大を狙いSNSでの発信を強化。若い世代を対象とした世論調査では、ハリス氏が支持率56%で、40%のトランプ氏を16ポイントリードしています。(18~29歳を対象とした世論調査 Ipsos August 2024 National Poll 今月実施) こうした中、トランプ氏は18日、若者から絶大な人気を誇る歌手、テイラー・スウィフトさんがトランプ氏を支持しているかのように見える「フェイク画像」を自らのSNSに転載しました。 演説ではハリス氏への攻撃を続けています。 共和党 トランプ前大統領 「ハリスは本当に過激な左翼で狂っている」 「カマラ(ハリス氏)お前はクビだ! 出て行けクビだ!」