「完璧な形の日本一で決断しやすくなった」 松井秀喜が語る“もし、巨人に残っていれば”【巨人90周年インタビュー】
「私がいなくても……」
――日本で最後の年となった2002年も素晴らしい1年でした。 松井 数字的にはチームも私自身も、02年は素晴らしい1年でした。それでも私にとっては、2年前の2000年のほうがドラマチックで、強く印象に残っています。確かに原監督の下で、チームが西武とのシリーズで4連勝を飾った。完璧な形で日本一に輝いた。「私がいなくてもジャイアンツは大丈夫なのではないか」という気持ちになりました。シリーズ4連勝という結果が決断しやすくなったことは確かですね。 ――もし松井さんが巨人に残っていれば、今の巨人はまた違ったチームになっていのではないかと思うのですが……。 松井 どうですかねえ。大して変わっていないと思いますよ(笑)。この点に関しては、想像もつかないですね。 ――それでは個人記録に関してはいかがですか。たとえば、王さんの通算本塁打記録868本を超えることができたのではないかとか……。 松井 もちろん、破ることはできなかったでしょうけど、どこまで近づくことができたかなという思いはあります。これはあくまで仮定の話ですけど、ケガをせずに42歳くらいまで現役を続けることができたら……とか。それが前提になりますけど、やはり気にはなりますね。 写真=BBM
週刊ベースボール