広いキッチンはもう古い? トレンドのスモールキッチンを作るコツ
金属製でカラフルなパーツを組み合わせたおしゃれな小さなキッチンを提案しているイタリアのブランドVery Simple Kitchensは「料理は家族や友達と楽しい時間を過ごすためのものだと考えているんです」と、コミュニケーションスペシャリストのバーバラ・ボルギは言う。彼らのキッチンは、料理人の暮らしに合わせて、どんどん変化していくことができるのだ。 独立型キャビネットやキッチンカウンター、もしくはオーブンやシンク、収納スペースなどがすべて備わっていて、さらにキャスターが付いているアイランドキッチンなら、移動も簡単。引っ越す時にも、このキッチンをそのまま新しい家に持って行くことができるので、環境にも優しく、賢い選択と言えるだろう。 <写真>スウェーデン出身のカラーリスト、テクランとのコラボレーションでデザインされたVery Simple Kitchensのツートンカラーの大理石ワークトップ。
一方、「ファルパー」というブランドも、わずか2.5平方メートルの空間に、大理石や木材、ステンレス鋼を使った高級感のあるキッチンをぎゅっと凝縮した“Small Living Kitchens”を制作している。 このように小さなキッチンは、今とても注目の存在。そんな小さなキッチンを最大限に有効活用するにはどうすればいい? インテリアデザイナーのサラ・ピークによると、まず大切なのは、物を散らかさないこと。鍋やフライパンはS字フックに掛けて収納し、家電製品は最小限にして、キッチンをできるだけすっきりさせることが大切だ。 「整理整頓の観点から見て、自分は何タイプの人なのか正直に考えることが大切です。多くの人がオープンシェルフに憧れていますが、誰もがそれをうまく活用できるわけではありません。もし手に負えないのなら、すべてを隠してしまうのが一番です」と、ピークは付け食える。 整理整頓ができたなら、次はキッチンに個性を持たせることを考えてみて。小さなキッチンだからといって、デザインがつまらなくなるということではない。むしろ、大胆に明るい色を使って、キッチンをもっと魅力的にしては? ボルギは「そうすることで、キッチンの広さよりも、そのデザインに注目が集まります」と、アドバイスする。 <写真>イタリアのブランド「ファルパー」のコンパクトなステンレス製“スモール・リビング・キッチン”。