電話番号非公開の大阪の寿司店! 超絶入りづらい店は、一度行けば通いたくなる穴場だった
お店に入った時から良い香りをふりまいてセイロで蒸されていたのは、アワビ様だったのですね。だいたい1時間半ほどかけてじっくり蒸すのだとか。
肝だけをすり鉢ですってなめらかなペースト状にし、アワビを蒸した出汁や醤油などを合わせて作った肝ソース。お店によっては生クリームを入れるところもありますが、こちらは肝が新鮮なのでシンプルに。
こちらもシャリを添え、ソースを絡めてリゾット仕立てで味わえます。この肝ソースリゾットをいつか茶碗一杯食べてみたいと夢見ているんですが、アワビ1つから肝も1つしか取れないのでなかなか難しいですよね。それ以前に痛風になるぞって話ですね。
分厚すぎてシャリが見えない中トロ握り。青森の小泊産だそうです。ほどよくピンクがかった中トロ、美しすぎるのでしばらく眺めていることにします。
いや、寿司は握りたてをすぐ食べるのがマナーですのでエイッといただきます。まさに脂がとろけるようで、「トロって飲めるな」と思いました。鉄臭さもなく、熟成したしっとり感も最高です。
猫田さん「あ、ちなみに価格は全て仕入れによって変わりますので参考までに。一品のポーションも、他の料理との兼ね合いによって加減してくれます!」
固定観念に縛られず、常に臨機応変に進化させたい
吉田さん、さすが洋食経験もあり、和の域を超えすぎない料理のアレンジが実に絶妙です。前回は、オイスターソースが香る中華風メバル蒸し、ゴマ油を忍ばせたポン酢で食す鱧せいろなどをいただきました。
「修業先と同じレシピは一つもありません。固定観念に縛られず、料理もシャリも常に変化させていきたい」とのこと。アクアパッツァ風に魚を蒸したり、トリッパなど肉料理を出したりすることもあるそうです。
しかし本当に吉田さん、「話題を振るのがうまいな」といつも感心します。私のようなコミュ障が一人で行っても「大阪はもう慣れましたか?」などと前に話したことを覚えていてくれたり(多分記憶力がいい)、「最近このバルに行ったらおいしくて……」なんて他のお店情報を教えてくれたり。