缶詰の賞味期限はどのくらい? 安全に食べられる期間をチェック
※この記事は、海外のサイト『delish』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 パントリーいっぱいにストックされた缶詰は、簡単な食事を用意するときに便利なアイテム。けれどその多くは、戸棚に置きっぱなしにし過ぎているかもしれない。パスタを作るためにトマト缶を手に取った際、ラベルに記載された日付を過ぎても安全に使用できるか疑問に思ったことはない? 「缶詰など常温保存可能な食品は多くの場合、賞味期限が過ぎても安全に食べられます」と話すのは、食品科学者で「ステートフードセーフティ」の食品安全認定専門家のジャニリン・ハッチングスさん。「ただし期限切れの缶詰は、新しい缶詰ほど品質が良くない可能性があることを覚えておきましょう。言い換えれば、缶詰食品の風味、食感、栄養価は、時間の経過とともに劣化する恐れがあるということです」と彼女は説明する。
缶詰に記載された日付の本当の意味は?
缶詰に記載されている日付は、賞味期限よりも品質に関するもの。缶詰には通常缶に詰めた日、つまり製造年月日が記載されている。また、賞味期限を指すであろう開封期限日が記されている場合も多い。とはいえベビーフードや粉ミルクを除いて、アメリカでは食品の開封期限日表示に関する規制はないという。つまり、「best by(賞味期限)」や「use by(消費期限)」といった表現は、品質に関する推奨事項であって、必ずしも消費期限を示すものではない。 「缶詰がどのくらい長持ちするかは、缶詰の種類によって異なります」と話すハッチングスさん。肉、スープ、豆類、にんじん、グレービーソースなど酸度の低い食品は、トマト、ピクルス、ザワークラウト、果物のような酸度の高い食品よりも長持ちする。酸度の低い食品は、開封前なら2~5年、開封後は冷蔵庫で3~4日間保存ができ、酸度の高い食品は開封前なら1年~1年半、開封後は冷蔵庫で5~7日間保存できます、と彼女は続ける。